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敏腕編集者から医学部受験、そして女性起業家に

働く女性向けウェブサイトの草分け、カフェグローブが倒産

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働く女性向けウェブサイトの草分け、カフェグローブが倒産 – Business Journal(8月24日)

post_582.jpg今後もサイト事業は継続予定だという。(カフェグローブ」より)

 女性向けウェブサイト運営の草分け、カフェグローブ・ドット・コム(東京・千代田区)が8月10日、東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。信用調査会社、東京商工リサーチ調べによると、負債総額は1億800万円。

 1999年に設立し、ファッション、美容、キャリア、結婚、子育てなど30代、40代の働く女性をターゲットとするウェブサイトを運営。ネット広告による収入を中心に06年12月期の年商は、7億2600万円に達した。

 しかし、情報系サイトとの競合だけでなく、ブログやソーシャル系ネットの台頭により利用者が減少し、広告収入は伸び悩み。11年同期の売り上げは3億5500万円に落ち込んだ。商工リサーチによると「資金繰りが悪化する中、元従業員による横領も発覚。経営が行き詰まった」という。

 社長の矢野貴久子さんは、ネット系女性起業家として有名。「知的好奇心の強い大人の女性」向けに情報を提供。女性向けウェブサイトの中でもトップクラスの知名度を誇り、利用者による情報系の書き込みで人気を博した。矢野さんの何事にもチャレンジしていく生き方が、キャリア志向の女性に共感をもって受け入れられた。

 彼女の経歴をざっと追ってみよう。矢野さんは62年東京生まれ。84年立教大学女学院短期大学卒業後、臨時職員として日経BP社へ入社。翌年に独立。マガジンハウスで「Hanako」など女性誌のフリー編集者として修業を積んだ。大学の医学部のドクターを取材することが多かったことから医師の仕事にあこがれを抱いた。思い込んだら、すぐに実行。仕事を辞めて、医師を目指して受験勉強に打ち込んだ。

 91年、29歳で医学部を受験。私立に合格したが、経済的にとても進学できる余裕がなかったのであきらめ、国立の医学部をもう1度チャレンジすることに。予備校はお金がかかるので、通信教育に切り替えた。しかし、蓄えが底をつき、フリー編集者のアルバイトを再開。復帰したとたんに、仕事がどんどん来た。編集者中心の毎日となり、医師になることを断念した。

 93年、31歳で結婚したが、98年に離婚。これが起業に向かうターニングポイントとなった。個人事務所をつくり、仕事をバリバリやった。フリーランスとして関わっていた『フィガロジャポン』のTBSブリタニカ(現・阪急コミュニケーションズ)から「社員として来ないか」と誘われて、99年2月に入社。正社員になったのは、これが初めてだったという。要するに、それまではフリー編集者という名のフリーターだった。

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