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サッカー日本代表・ザックの“海外組偏重”に集まる批判「ジーコジャパンの悪夢、再び」か……

zac0415.jpg『監督ザッケローニの本質』(光文社)

 先月26日、W杯アジア最終予選ヨルダン戦で敗北を喫し、この試合で本選出場を決められなかったサッカー日本代表だが、アルベルト・ザッケローニ監督が来週にも離日する。目的は6月4日に行われる同予選オーストラリア戦へ向けた海外組の視察。だが、こうしたザッケローニ監督の海外組偏重に対して、批判の声も高まっている。


「よくもまあ、懲りもせず、という感じですね。4月はJリーグのほかにも、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)で日韓クラブ対決もあるというのに、今季は一度も視察をしていません。海外組なんて、これまでに何度も視察して能力なんて把握しているんだから、これから本戦へ向けて新戦力を探すなら、国内組を当然チェックすべきでしょう」(サッカー専門誌編集者)

 そもそもヨルダン戦でも、国内組の中村憲剛(川崎フロンターレ)ではなく、海外組の香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)をトップ下に起用したためにチームが機能せず、混乱を来した。

「この試合は本田圭佑(CSKAモスクワ)がケガで欠場したために、トップ下に誰を起用するのかが焦点でした。ヨルダンに勝って本戦出場を決めるのはもちろんのこと、本戦へ向けて本田不在の際のオプションを探るための試金石となる試合でもあったんです。実際、直前に行われたカナダ戦ではトップ下で香川と中村の両方を試したわけですからね。その結果、ザック自身も認めたように中村を起用したほうが機能するというのが衆目の一致したところだったのですが、いざフタを開けてみるとトップ下で先発したのは香川だった。結局、海外組重視という序列は揺るがず、中村としては『やってられない』という気分だったと思いますよ」(同)

 もちろん、ザッケローニとしては万全を期して、本戦出場を決めるまではレギュラーの海外組に固執したいところなのだろう。サッカー戦術の本場イタリアで数々の名門チームを率いてきた経験があるとはいえ、代表監督は今回が初めて。慎重になってしまう気持ちはわからないでもないのだが……。

「とはいっても、ヨルダン戦は負けたものの、よほどのことがない限り、日本が本戦出場を逃すなんてあり得ないんですよ。仮に日本が最終予選の残り2試合を連敗したとしても、イラクとヨルダンが残り試合を全勝して、なおかつヨルダンが16点もある日本との得失点差をひっくり返さない限り、日本の本戦出場は覆りません。もはやW杯出場は“鉄板”なんだから、新戦力を試すべき。日本の目標は本戦出場ではなく、W杯ベスト8なんですから、アジア最終予選なんてチーム強化を図りながら突破するぐらいじゃなければ、本戦でベスト8なんてとてもじゃないけどおぼつかないですよ」(同)

 こうした状況は、06年の独W杯で惨敗したジーコジャパンを思い起こさせる。当時も好不調にかかわらず欧州組が重用され、「黄金の中盤」などともてはやされながらグループトーナメント敗退という体たらくだった。ザッケローニの過剰な海外組偏重がこのまま続けば、「ジーコジャパンの悪夢、再び」ということにもなりかねない。

最終更新:2013/04/15 18:00
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