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夏の暑さを吹き飛ばす激しいアクション大作!『トランスフォーマー ロストエイジ』『バトルフロント』

trans0808.jpg(C) 2014 Paramount Pictures. All Rights Reserved. HASBRO, TRANSFORMERS, and all related characters are trademarks of Hasbro.

 今週取り上げる最新映画は、夏の暑さを吹き飛ばす激しいアクションが見どころの洋画2作品。最先端のVFXを駆使したSF大作か、それとも生身の肉体によるバトルがリアルな迫力を生むスター主演作か。好みの映画をチョイスしていただきたい。


 『トランスフォーマー ロストエイジ』(公開中、2D/3D上映)は、マイケル・ベイ監督大ヒットSFアクション『トランスフォーマー』のシリーズ第4作。変形する金属生命体トランスフォーマーの2大勢力、正義のオートボットと悪のディセプティコンが激突し、人類存亡をかけてシカゴで繰り広げた死闘から3年。米国政府は人間に味方したオートボットまでも敵と見なし、トランスフォーマーを地球から一掃しようとする。テキサスで廃品業を営む発明家のケイドは、ある日古いトラックを持ち帰るが、それはオートボットのリーダー、オプティマスプライムだった。オプティマスを助けたことで娘と共にCIAから追われる身になったケイドは、巨大宇宙船で地球に襲来したディセプティコンと、新たな勢力も加わって展開する激闘に巻き込まれていく。

 ケイド役のマーク・ウォールバーグら、キャストを一新して「新章」に突入した本作。目を見張る変形シーンと、スクリーンいっぱいに広がる立体的なアクションにより、最先端の視覚効果と3D映像を体感するアトラクションに進化した。トランスフォーマーのキャラも、恐竜型のダイナボットや、米政府が作り出した人工タイプなど、バラエティ豊かな顔ぶれで楽しませる。二刀流の侍トランスフォーマー、ドリフトの声を渡辺謙が担当したことも話題だ。本シリーズのルーツは日本の玩具であり、今年の夏休み興行は、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』『GODZILLA ゴジラ』と「日本発」のハリウッド超大作が続く点も感慨深い。

 『バトルフロント』(8月9日公開)は、シルベスター・スタローン製作・脚本、ジェイソン・ステイサム主演のクライムアクション。元麻薬潜入捜査官のフィル(ステイサム)は、危険な仕事を離れ、亡き妻の故郷の町で娘と穏やかに暮らすことを決意する。しかし、町を裏で牛耳る麻薬密売人ゲイター(ジェームズ・フランコ)が、ある思惑のためフィル親子を陥れようと画策。最愛の娘に危険が及んだことで怒りを爆発させたフィルは、ゲイター一味に単身立ち向かう。

 スタローンが『ランボー』の最終章的な位置付けで脚本を書き起こしたという本作。大切な人を命がけで守る主役を、『エクスペンダブルズ』シリーズで共演しているステイサムに託した。ジェームズ・フランコが危険な男を熱演し、ウィノナ・ライダー、ケイト・ボスワースの悪女ぶりも新鮮。相変わらず切れのいい格闘アクションに、40代後半という年相応の渋みも増したステイサムの魅力を満喫する一本だ。
(文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉)

『トランスフォーマー ロストエイジ』作品情報
<http://eiga.com/movie/78756/>

『バトルフロント』作品情報
<http://eiga.com/movie/79585/>

最終更新:2014/08/08 21:00
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