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名将・尹晶煥監督の不可解な解任劇に、韓国では「韓国人に優勝させたくないのでは?」の声も……

sagantosu_081s1.jpgサガン鳥栖 OFFICIAL WEB SITE

 Jリーグに激震が走った。なんと、首位を走るチームの監督である尹晶煥(ユン・ジョンファン)が解任されたのだ。

 通常ではありえない解任劇に、ユンの母国である韓国では「韓国人監督に優勝させたくないのでは?」と、日本の反韓感情をいぶかしむ声が上がっている。

 もっとも、ユンの実績を鑑みれば、それも無理はない話だ。

 ユンが監督を務めるサガン鳥栖は、年間予算はJ1チームの平均の半分以下で、下から数えて三本の指に入る低予算で戦っている。それでいて、近年の輝かしいサガン鳥栖の成績は、ユンあってのものでもある。

 ユンが監督に就任した2011年。サガン鳥栖は、J2リーグにいた。それが、ユンが監督に就任すると、その年にJ1に昇格。その後も、明らかに平均を下回る予算のため、毎年“J2降格候補”とされながらも、J1に残留する。それどころか、上位争いを繰り広げ、強豪チームの仲間入りまであと一歩というところまで来ていた。サッカー業界の裏事情に詳しいライターは「これは、サガン鳥栖のビジョンが導いた成果」と語る。

「サガン鳥栖は、06年にユンを選手として獲得するのですが、単純に戦力としてだけ獲得したわけではない。ユンは00~2年間、セレッソ大阪でプレーしていたのですが、その真面目な性格から、指導者としての資質があると見る関係者が多かった。サガン鳥栖は、当時からユンにチームの将来を任せようと思っていたのです」(同)

 そんなサガン鳥栖の期待に、ユンも応える。J2リーグのコーチの給料は驚くほど安い。元韓国代表の肩書を持つユンも、同様の扱いになる。当初はコーチとしてスタートしたため、本人も戸惑いを隠せなかったようだ。

 それでもユンは手を抜くことなく、チームのために仕事をしてきた。それは結果に表れている。その戦術内容を「縦一本の古臭い韓国サッカー」と揶揄する声もあるが、「FIFAワールドカップ2014ブラジル大会」を見れば、サガン鳥栖のサッカーに“古臭い”という形容詞が当てはまらないことは一目瞭然である。結果も内容も、解任には値しない。

 では、なぜ、ユンは解任されてしまったのだろうか? 前出のライターは明かす。

「サガン鳥栖は、日本代表候補だった豊田陽平の年俸を上げているため、来季ユン監督の年俸を上げることは難しい。もちろん、今シーズン、何かしらのタイトルを取れば、ユン監督の給料を上げたと思いますが、フロントは後半に失速する可能性を感じている。ただ、ユン監督としては、首位を走るタイミングで契約延長をしたい。それは、年俸の吊り上げという狙いもあるかもしれませんが、何より今季のリーグ戦に集中したいからでしょう」

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