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一家心中未遂、実母のDV疑惑、刻まれたタトゥー……自殺したトップジョッキー後藤浩輝騎手が抱えた心の闇

「小さい頃、親父に一家心中させられそうになったんだ。母に対してのDVもひどくてね。ある時、姉貴と母は親父の元を出て行った。俺も一緒について行ったんだけど、なんか親父をひとりぼっちにさせておくのが気になってね。戻ってしばらくは父子生活が始まったんだけど、ある夜、首吊り自殺を図ろうとした親父の体が、寝ていた俺の上にいきなり落ちてきて。未遂に終わったけど、それだけにとどまらず、今度は川に投げられて、その後、親父も飛び込もうとしたりしてね。寝ている時にいきなり首を絞められたこともあったよ。それで、母のところへ逃げた。そうしたら、母は新しい男を作っていて。やっぱり親父の元へ戻ろうと引き返したんだ。でも、母は俺のことが心配だったんだろうね。姉貴と一緒に俺についてきたよ(笑)。新しい彼氏? 母に捨てられたみたい」

 再び家族4人での生活が始まったが、母のおなかには新しい生命が宿っていた。それが今の弟となるわけだが、後藤騎手が20歳を過ぎた頃に、実はその子は親父の子ではなく、例の新しい彼氏との間にできた子だったことを知ったとか。だが、この頃の後藤騎手はある種、自身のそういった家庭環境を達観していたという。

 周りを楽しませることが大好きだった後藤騎手はカラオケが趣味で、その日歌いたい曲名をメモに書いてズボンのポケットに忍ばせてやって来るほどの念の入れようで、酒が入るとみんなの前で突然脱ぎだし、それこそ江頭2:50ばりのパフォーマンスを見せていたそうだ。

「実は、後藤騎手の体には派手なタトゥーが入っていた。普通なら女の子は引いちゃうんでしょうが、どんなに酔っ払ってろれつが回らなくなっても、全裸でフルチンをブラブラさせても、女の子に抱きついたりセクハラしたりすることはなかった。それもあって、女の子はみんな『彼って優しい~』って、後藤騎手にメロメロになっちゃうんですよ」(前出・競馬サークル関係者)

 そんな後藤騎手だが、1カ月ほど前には、他人の話もうわの空で「なんか様子が変だった」と話す知人も多い。それと同時期に後藤騎手が六本木、西麻布界隈で出席したイベントに関してこんな話も。

「いつもよりもガラの悪い連中が多くて、全裸の写真を撮られていましたよ。『まさか、ゆすられていたんじゃないか?』と心配する声も出始めています」(同)

 今回の後藤騎手の自殺の闇は想像以上に深そうだが、明るいパフォーマンスで競馬界を盛り上げて、GIレースを制し、JRA歴代16位の通算1447勝を挙げた名ジョッキーには、天国で安らかに眠ってほしい――。
(文=中川克幸)

最終更新:2015/03/06 12:00
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