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地方競馬は八百長の温床か? 「金沢競馬八百長糾弾ブログ」の真偽を関係者に直撃

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 G1レース6勝の歴史的な名牝・ジェンティルドンナが有終の美を飾り、歴代G1勝利数ランキングに肩を並べる7勝目を挙げて幕を閉じた2014年の競馬界。競馬人気の低迷が叫ばれる昨今だが、それでもジェンティルドンナが勝利した有馬記念当日には中山競馬場に11万人もの観客が集まるなど、いまだに日本の競馬は多くのファンを魅了している。

「最近は世界中からトップジョッキーが日本に乗りに来ていますが、賞金未払い問題で存続の危機にあるイタリアをはじめ、アメリカしかり、ヨーロッパしかり、世界中で日本ほど競馬が文化として国民に定着している国はありません。ファンが多いからレースの賞金も高いですしね。インターネットやスマートフォンの普及などで部数減が深刻な日本のスポーツ新聞の売り上げを、なんとか支えているのも事実上競馬ですからね」(スポーツ紙競馬担当記者)

 とはいえ、日本の競馬がすべて安泰かというとそうではない。

 JRAが主催する中央競馬がいまだに隆盛を極めている一方で、各地方自治体が運営している地方競馬は、数年前から存続の危機に瀕している。

「11年には熊本の荒尾競馬が廃止されましたが、それ以前にも高崎競馬や宇都宮競馬、中津競馬などが馬券の売り上げ減で廃止の憂き目に遭っています。東京の大井競馬や神奈川の川崎競馬などの南関東競馬は、都市部の競馬場という立地条件を生かし、夜に行うトゥインクルレースの開催などで仕事帰りの会社員や学生などを集客し、それなりの売り上げを成立させていますが、その他の地方競馬に関しては、経営状況はかなり厳しいのが実情です」(同)

 そうした中、一昨年の秋には金沢競馬場での八百長レースが告発されて大きな話題を呼んだ。

 事の発端は同年9月下旬、インターネット巨大掲示板「2ちゃんねる」の競馬板に突如、「本日金沢9Rで八百長が行われます」という見出しのスレッドが、レース発走直前に立てられたことだった。

 こうした自称関係者による“予想スレッド”が立つケースは過去にもよくあったが、ほとんどはガセだった。だが、今回の結果は「1番人気4番 5番人気2番がわざと負けます」という書き込みの通り、1番人気の4番は11着、2番は7着に敗れた。

 さらに、このスレッドを立てた人物が「金沢競馬八百長糾弾ブログ」を作成。「馬券の売り上げ」や「馬券ごとのオッズの比較」などから八百長が行われているというレースを徹底的に検証し、しかもこの人物が指摘したレースでの馬券の売り上げが前後のレースに比べて突出したものになったり、単勝馬券の配当が3連単馬券の配当を上回るような通常ではあり得ない現象が起きていることもあって、注目を集めた。

「単勝馬券の配当が3連単馬券の配当を上回るなんて、確率論から言ってもかなり不自然です。2種類の馬券を比べると、的中する確率が雲泥の差ですからね。意図的な大量買いがあったとしか思えません。実際、この人物が“八百長”と指摘するレースの映像を観てみると、騎手がわざとコースを大回りするような騎乗をしたり、突然落馬したりと、不自然な行動も目立つ。ハッキリ言って、八百長を疑われてもおかしくないですよね」(同)

 現在も「金沢競馬八百長糾弾ブログ」は日々更新を続けており、管理者は金沢競馬に厳しい視線を向けている。

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