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「肥えていいのは元帥様だけ!」無慈悲な粛清が続く北朝鮮で、“メタボ体形”は命取り!?

metabo02.jpgかなりモダンな雰囲気の北朝鮮大使館(東南アジア某国)

 人民武力部長(国防相)を高射砲で処刑するなど無慈悲な粛正が続く北朝鮮で、在外公館にいる朝鮮労働党、政府、朝鮮人民軍の幹部らの脱北や亡命が相次いでいると韓国紙が報じた。背景には、先の読めない恐怖政治があることは言うまでもないが、飽食と運動不足のおかげで大使館員の多くがメタボ体形になっており、帰国した際に国内で目立つのではないかとビビっているらしい。「体格のいい幹部が、次々と粛正されている」(消息筋)といい、どうも「恰幅のよさは元帥様(金正恩第1書記)だけの特権」という空気が流れているのが原因のようだ。
 
 朝鮮日報(電子版)は7月2日、北朝鮮の内部事情に詳しい消息筋の話として、「北朝鮮から中国や東南アジアなど海外に派遣されていた幹部や、外貨稼ぎの担当者など十数人が先日亡命した」と報じた。北朝鮮では4月末に玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長が反逆罪で銃殺されたと、韓国・国家情報院が明らかにしたばかり。金正恩の時代になって軍最高幹部のポストは頻繁に交代し、外された人物の動静が途絶えるケースが後を絶たない。玄部長はもとより、張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長(2013年12月処刑)、李英鎬(リ・ヨンホ)軍総参謀長(12年7月粛正との情報)、金正覚(キム・ジョンガク)人民武力部長(12年11月、左遷との情報)など、金正恩に負けず劣らず背が高かったり、恰幅のいい人物が次々と消されている。

metabo04.JPG要塞のような高い壁で囲まれている

 そんな中、在外公館に勤務する幹部らが異様に動揺し、本国を捨てて逃げ出す者も出始めているというわけだ。武器や核の闇ビジネスでカネのめぐりがよく、肥えているのが影響しているようだ。
 
 所用で東南アジアの北朝鮮大使館を訪れたことがあるという30代の日本人商社マンは、在外公館に勤務する大使館員の北朝鮮っぽくない風貌に驚いたという。「一見して、中国人の富裕層に見えた。一応、金日成と金正日の親子バッジは付けているものの、ポロシャツにスラックス、金のネックレスや時計をはめてジャラジャラした感じ。北朝鮮国内では干ばつによる食料危機が報じられているのに、彼らはかなりの肥満体だった」と証言する。

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