日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 告知なく終了の『水曜歌謡祭』

告知もなしに最終回!『水曜歌謡祭』の“大迷走”ぶりがもはや悲しい……

suiyoukayou.gif『水曜歌謡祭』(フジテレビ)公式サイト

「え、そうなの?」というのが、視聴者の反応に違いない。

 生放送の音楽バラエティ番組『水曜歌謡祭』(フジテレビ系/毎週水曜19時57分~20時54分)が、2日の放送をもってひっそりと最終回を迎えることとなった。

 同番組は、「日本音楽史に残る名曲を、素晴らしい歌声でお届けするエンタテインメント番組」をコンセプトとして今年4月にスタートし、毎週生放送で豪華アーティストを迎えてきたが、最後まで視聴率には結びつかなかったようだ。

「和田アキ子やAKB48、ももクロ、華原朋美などを配した初回2時間スペシャルが平均視聴率7.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と振るわなかったことから、お茶の間に定着するのは難しいというのが大方の予想でした。フジテレビの亀山千広社長肝いりの番組だったため、なんとか延命を図ろうと“テコ入れ”を繰り返してきましたが、視聴率はついに下げ止まらず。まさに『万策尽きはてた』といったところでしょう」(芸能関係者)

 フジテレビとしても、社長の面子をつぶすまいと必死に改善策を練ったことは想像に難くない。しかし、それら“テコ入れ”のすべてが『水曜歌謡祭』の評価をさらにおとしめる悪循環を生んでしまった。

 5月の放送回では、石原裕次郎の『銀座の恋の物語』を安倍なつみとクリス・ハートが熱唱している最中、裕次郎のものまねでおなじみの“ゆうたろう”が登場。さらに「あったかいんだからあ」のクマムシがTHE ALFEEとなぜかコラボしたりと、制作サイド自ら番組のコンセプトを崩壊させるような企画を連発。番組のどこに注目すればいいのかわからなくなったのか、視聴率は4%台に落ち込んだ。

 その後もとんねるず・木梨憲武の放送事故寸前の暴走で苦情が殺到したり、一貫性のない番組構成から出演NGを宣言した歌手も出ると噂されるなど、まさに踏んだり蹴ったり。視聴率が深夜なみの3%台に突入した6月から先月まで大きな回復は見えず、制作側もついに「ギブアップ」宣言をしたといったところか。

「公式サイトでも最終回らしい告知は一切ありません。『もうそっとしておいてほしい』という意思表示なのかも。視聴者にとっても亀山社長にとっても、そして司会を務めた森高千里とアンジャッシュ・渡部建にとっても何一つメリットがないまま番組終了となってしまいました。特に森高は、その変わらない美貌やスタイルがもてはやされてきた分、同番組の低迷でこれまでの“神話”にもかげりが見えてしまうかもしれません」(同)

 もはや一筋の光さえ見出せない『水曜歌謡祭』だが、「深夜枠への移動」という情報も入ってきているため、2日の放送で“完全終了”となるかは現状定かではない。だが、これほどまでに視聴者から受け入れられなかった番組を今後どう変えようというのか。フジ制作陣も、ここはいさぎよく“完敗”を認め、良質な新コンテンツを生み出すべく気持ちを新たにしてほしい。

最終更新:2015/09/02 18:30
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

山崎製パンで特大スキャンダル

今週の注目記事・1「『売上1兆円超』『山崎製パ...…
写真
イチオシ記事

バナナマン・設楽が語った「売れ方」の話

 ウエストランド・井口浩之ととろサーモン・久保田かずのぶというお笑い界きっての毒舌芸人2人によるトーク番組『耳の穴かっぽじって聞け!』(テレビ朝日...…
写真