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週刊誌スクープ大賞

「引退する親分に1億円の餞別を払っていた」六代目山口組が新潮に激白した“言い分”とは

 最近の週刊誌の権力批判が生ぬるいと嘆いているが、徹底した権力批判を1面に載せ続け、一時代を築いた夕刊紙「日刊ゲンダイ」の創業者・川鍋孝文氏が亡くなった。

 講談社の先輩で、私が入社4年目に週刊現代に異動になったときの編集長だった。元毎日新聞の大森実氏を起用して始めた「直撃インタビュー」が評判になり、部数も現代の評価もうなぎ登りの時代だった。

 小柄だが威圧感のある編集長で、怒鳴られると編集部全体がシーンとなった。編集長を辞めてしばらくして、日刊ゲンダイ立ち上げのために数人の社員たちと講談社を離れた。

 立ち上げからしばらくは苦しかったようだが、田中角栄がロッキード事件で逮捕された頃から、新聞・テレビでは絶対できない角栄批判が評判になり部数も増え、夕刊紙ナンバー1の地位を揺るぎないものにした。

 銀座が好きだった。時々会うと「元木! しっかりやれよ」と叱責されたが、根はシャイな人である。

 こんな思い出がある。週刊現代へ異動するしばらく前に、四谷の割烹居酒屋で出会ったことがあった。女将が川鍋さんに「こちら元木さん」と紹介すると、離れた席から立ってきて「川鍋といいます」と名刺を差し出したのだ。私のほうが慌てて「私も講談社の~」というと、嫌な顔もせず「そうなのか」とニヤッと笑って戻っていった。

 今、川鍋氏健在ならば、安倍政権批判を「日刊ゲンダイ」でどう繰り広げるのだろう。常に在野の精神を持ち続けた硬骨のジャーナリストの死を悼む。

 第4位は現代の記事。東京・葛飾区の「JR新小岩駅」で自殺者が相次いでいるというのである。

 新小岩は友人がいるので時々行くが、少し御無沙汰していた。現代によれば、駅中が相当変化しているようだ。

 うす暗い通路を進むと、ホームにつながる2つの階段が見える。その奥側の階段の前に、その場におよそ似つかわしくない大きな液晶パネルが3台設置されているそうだ。

 その液晶には動物、景色、植物などをテーマにした映像が流れている。ホームへ向かう階段を見ると、足元に青色の光が差してることに気がついた。どうやら、天井の一部分が半透明の青色の板になっているようだ。

 そしてホームに上がり見渡してみると、「いのちの電話」といった相談窓口の看板がやけに目立つそうだ。

 さらに、掲示板に貼られた手書きのメッセージには「あの人 この人に 支えられ 今を 生かされ生きている」とあるそうだ。

 こうなったのには理由がある。05年から10年にかけては年間でせいぜい1~2件程度だった人身事故が、11年には11件と急増した。そして今年もすでに6件の事故が起きていて、「負の連鎖」が止まらないという。

 なぜ新小岩なのか? その原因は、株やFX(外国為替証拠金取引)などの投資に失敗し、財産を失った人々がネット上に残した書き込みだった。

「10年間必死に働いて貯めた500万円を失った。新小岩に行きます」「妻や子どもに合わせる顔がない。もう新小岩に行くしかない。みんなありがとう」

 きっかけは11年7月12日に起きた事故だった。45歳の女性が通過中の成田エキスプレス(NEX)に飛び込み、その衝撃で5~6メートル離れたキオスクまで弾き飛ばされた。

 翌日には反対側のホームで男性が飛び込み、大きく報道されてからだという。

 千葉県在住の岩崎彰さん(58歳、仮名)も、株に失敗して新小岩での自殺を考えたことがある1人だそうだ。

「新小岩で人身事故が多いということは知っていました。株で大損してからは電車が止まる度に、もしかしたら自分と同じような境遇の人が飛び込んだのかもしれないと考えるようになり、新小岩に降りてなんとなくベンチに座ってみることが増えたんです。そんなことが続いたある日、気が付くと、ホームギリギリのところに立って、上半身を前後に揺らしている自分がいました。でも、どうやってここにたどり着いたのか、途中の記憶がまるでない。慌てて身を引きましたが、一歩間違えれば飛び込んでいたかもしれません」

 かつて、高島平団地が「自殺の名所」などといわれたことがあった。そうすると各地から自殺志願者が団地に来て飛び降り、団地の自治会は屋上に上れないようにしたり、柵を高くするなどの対策を講じて大変だったそうだ。

 株やFXだけではなく、貧困層がますます増えるにしたがって、自殺者は増加するかもしれない。根本的な解決策は格差や貧困を減らすことしかないはずだが、一部の金持ちや大企業を優遇することしか考えていない安倍政権は、そちらへの関心は薄いようだ。困ったものだ。

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