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「狙いはアラサー世代!?」テレビ東京アナ“中途採用”の意外な舞台裏とは

teletokyo1217テレビ東京中途採用募集ページより

 このほど、求人サイトなどでアナウンサーの「中途採用」を始めたテレビ東京。在京キー局がわざわざ「中途採用」をする舞台裏は一体、どうなっているのか?

 今回、テレ東では「“本気”の中途採用をはじめました」をキャッチフレーズに、アナウンサー、営業職を急募。15日には、大橋未歩アナが自身のTwitterを活用し宣伝するなど、異例の大展開となっている。


 マスコミ業界、とかくテレビ局での中途採用について「全般的に増加傾向にある」と分析するのは、あるマスコミ塾の関係者だ。

「もともとは退職者が出たときに補填する形で始まりましたが、不況のあおりを受けて、30代前半の局員が不足しています。その顕著な例が、北海道。数年前には、札幌テレビが開局以降初めて中途採用を実施。他局もここ数年、募集を出し続けていますが、欲しがっているのはこの世代が中心です。今回、テレ東が狙う人材も、実際にはアラサー世代をターゲットにしているとみられます」

 また、何千倍もの難関を突破して毎年10名以上が入社する在京キー局も近年、人材不足の波が押し寄せてきている。

「テレ東も、少し前には報道や制作職のキャリア採用を実施。テレ朝は、アナウンサー職を除くほとんどの職種で契約社員を雇い、実績を出せば局員に引き上げる形を取っています。日テレも同様です。アナウンサーも自前で育てるのは、費用面などを考えれば年々厳しくなる一方ですが、昔と比べて“再チャレンジ”できる機会が増えたのは確か。実際、ある大都市の老舗マスコミ塾では、新卒でNHKの契約キャスターになる塾生が急増。背景には、こうした中途採用が増加したことで『とりあえずアナウンサーになって、そこからキャリアアップを図る』という形が定着してきた証拠かと思います」(同)

 在京キー局では、年収面や人員の数が最も劣るテレ東に訪れた大きな波は、近いうちに他局にも波及することになりそうだ。

最終更新:2015/12/18 12:00
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