トップページへ
注目記事
  • facebook
  • twitter
  • googleplus
  • feed

イチオシ企画

キング・オブ・アウトロー”瓜田純士、かく語りき

“キング・オブ・アウトロー”こと瓜田純士が森羅万象を批評する不定期連載
写真

特集

【総力特集】ジャニーズ崩壊寸前!

今度はHey!Say!JUMP・岡本圭人が脱退!一体なにが起こっているのか!?
写真

人気連載

巨人の破廉恥トレーナーと球団の責任

今週の注目記事・第1位 「バカ親文科省局長...…
写真

ドラマレビュー

『絶対零度』が「楽しくない」ワケ

「未然犯罪捜査システム(通称“ミハン”)」なる巨大AIが弾き出す“殺人予備軍”の情報...…
写真


オワリカラ・タカハシヒョウリの「サイケデリックな偏愛文化探訪記!」

僕らが『この世界の片隅に』を「名作」と呼ぶわけ

 この作品は、こうの史代さんによる原作マンガの映画化だ。昭和の初め、太平洋戦争、「すず」という1人の少女~女性の、広島・呉での生活を通して、その風景に迫り来る暴力=戦争の時代をも描いていく。

「戦争を題材としております!」とかいうと、暗くて重く、反戦メッセージが前面に出た作風か、または「ねぇ、そもそもこれ、本当に戦争を題材にした意味ある?」という単なるお涙ちょうだいか、そのどちらか(または、そのどちらも)を想像したくなるけど、『この世界の片隅に』は、もちろんそのどちらでもない。なんだかすごく不思議な、手触りの戦争マンガだ。

 作品の中心にあるのは、等身大の「生活」であり、「愛情」。すずという1人の、歴史の上では名もなき女性の、「なんやしらんが、つられておかしうなって」くる生活が描かれる。

 たとえば戦時中の食糧難を、とっても愉快なお料理マンガ風に描いちゃうあたりとか、絶対ほかの人には描けない、ある意味ものすごい剛胆だと思います、こうの先生。

 しかし、このマンガの持つスーパーなところはそれだけでない。やわらかく、表情豊かな筆致で目の前の暮らしの細部を描けば描くだけ、その背景にある、硬質で無機質な暴力と時代の理不尽な影が描き出されていくのだ。

 僕らは予備知識として、1945年の8月6日と9日に何があり、8月15日に何があったのかを知っている。

 目の前の面白おかしいやりとりの裏側で、“時限カウンター”が確実に少しずつ進んでいることを、意識せずにはいられない。

 そしてそれが実際に襲いかかり、その影が描ききられた後には、その向こうの希望すら感じさせるのだ。

 また、作画はとんでもない職人技で、原作の豊かな筆致そのままのキャラクターたちが、アニメならではのリアルな昭和初期広島の風景の中に違和感なく描き出されていく。

「原作の再現度がすごい」というだけなら、原作ファンにとって至福のプレゼントで良かったネ、ということになるが、このアニメは原作の世界をさらに大きく拡張することに成功していると思う。

 その要因は2つある。

前のページ 1234
こんな記事も読まれています
関連リンク

僕らが『この世界の片隅に』を「名作」と呼ぶわけのページです。日刊サイゾー芸能最新情報のほか、サイゾーでしか読めないジャニーズ/AKB48/アイドル/タレント/芸人のゴシップや芸能界の裏話・噂をお届けします。ドラマレビュー/インタビューなどサブカルチャーネタや中韓など海外/社会系の話題も充実。芸能人のニュースまとめなら日刊サイゾーへ!

ページ上部へ戻る

サイゾーレビューすべて見る

この世界の片隅に

TBS/日曜21:00~

アニメ超え? あの名作が日曜劇場に

この世界の片隅に

絶対零度~未然犯罪潜入捜査~

フジテレビ/月曜21:00~

Season3は上戸彩ナシで大丈夫!?

絶対零度~未然犯罪潜入捜査~

義母と娘のブルース

TBS/火曜22:00~

綾瀬はるかが“母親”に就職する!?

義母と娘のブルース

高嶺の花

日本テレビ/水曜22:00~

“高嶺の花”石原さとみが峯田和幸と出会い…

高嶺の花

グッド・ドクター

フジテレビ/木曜22:00~

今期の山崎賢人は心優しい小児科医

グッド・ドクター