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出版不況は関係なし!? 人気ヤクザ雑誌「月刊実話ドキュメント」が“黒字なのに休刊”へ……

 暴力団の動向をメインに報じる月刊誌「月刊実話ドキュメント」(マイウェイ出版)が、3月29日発売の5月号で休刊することがわかった。古くから執筆するライターによると「現在も黒字運営」というのだが、創刊34年の長い歴史に区切りが付けられるのはなぜか?

「編集長が身内にも事情を話したがらないのですが、多くのコンビニ売り雑誌が青色吐息の中にあって、しっかり黒字を出しているので、この休刊はよくある倒産や部数減少とかではないですよ。おそらく、暴力団排除への締め付けのあおりを受ける形ではないかと……」(同)

 事実、編集者が新たな発行元を探していたという話もある。「実話ドキュメント」は1984年に竹書房から創刊、同年に山口組と一和会による最大級の暴力団抗争事件「山一抗争」が勃発したため、部数を飛躍的に伸ばし、一時は人気週刊誌並みに売れたこともあったという。前任者の多忙により引き継いだ二代目の編集長が、いまや芸能レポーターとして有名になった井上公造氏だったことはほとんど知られていない話だ。

「当時、井上さんは竹書房の契約社員だったと思いますが、ヤクザ雑誌は出世コースに乗った感じだったんですよ。ただ、当時はヤクザ周辺から聞こえてくる芸能ネタにばかり入れ込んでいたことで、正当なヤクザの動向追跡をメインにしたかった出版社側と意見が合わず、編集部を去ったんです」(同)

 同誌は巻頭カラーで組長クラスや有力幹部の最新写真を毎号掲載してきた。メインの記事では業界屈指の記者である成田俊一氏らが勢力図の変化をリポートしてきた。ほか、暴力団が関わった最近の犯罪事件の一覧や、刑務所で服役中の受刑者から届けられる手紙、右翼団体の活動リポート、刺青のグラビアなどが人気だった。

 近年は蜷川正大氏、高須基仁氏、林健氏の連載や、東西寺春秋原作・ほんだあきと作画などによる実録漫画、芝岡友衛と森田フミゾーの4コマ、ジャーナリストの青山智樹氏、片岡亮氏による国際情勢記事などがレギュラーとなっていた。

 ただ、最近は暴力団排除の傾向が強まった上、山口組の分裂もあって取材がしにくくなったという話もある。

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