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選挙に台風がバッティング……選挙優先のテレビ局に、視聴者の怒り爆発!!

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 10月22日に行われた衆議院議員総選挙は、自民党の圧勝に終わったが、投票日に台風が列島を縦断し、各地で被害が続出。総選挙一辺倒の報道姿勢に、ネット上ではメディアに対する怒りの声が上がっている。

 安倍晋三首相が「国難突破」と位置づけた今回の総選挙。確固たる争点が見当たらないまま解散した選挙戦は、小池百合子都知事による新党が国政に進出し、立憲民主党が誕生するなど、野党側にも動きはあったものの、フタを開けてみれば与党が絶対安定多数を超す議席を獲得した。

 各種調査では、政権の不支持率が支持率を上回っているにもかかわらず、与党の圧勝という結果に終わった今回の総選挙。しかし、有権者の怒りは別のところに向いている。その理由は、22日夜のテレビ番組の報道姿勢だ。ネットニュースライターが語る。

「私は仕事柄、常にTwitterをウォッチして世の動向を見極めていますが、22日の夜、Twitterでは選挙関連の単語を差し置いて、『大和川』というキーワードがHOTワードの1位になりました。大和川は大阪と奈良を流れる川で、台風21号によって水位が上がり、地元民から避難を呼びかけるツイートが続出しました」

 Twitterをたどると、

「選挙速報より台風情報流してください大和川氾濫してからでは遅すぎる選挙など明日でもいいし」

「大和川氾濫したのに、人の命より選挙速報が大事な日本、台風情況教えて」

「大和川氾濫寸前やのに選挙速報なんてどうでもいいわ!今は台風情報やらなあかんやろ!避難指示出てるのに、何の情報も入らない。クソボケ!」

 といった怒りのツイートが殺到していたことがわかる。テレビ局の関係者も、今回の報道姿勢には首をひねっているようだ。

「今回の選挙で民放各局は全局、総選挙特番をやりましたが、全局横並びでの選挙特番は、もはや考え直す時期に差し掛かっていると思います。民放は、CMが入らないNHKにはどうやっても勝ち目はありませんし、ここ最近は、池上彰氏がズバズバと聞きにくいことを尋ね、“池上無双”といわれるテレビ東京以外は存在感を発揮できていません。今回、各局が20時から選挙特番を流す中、フジテレビは村田諒太のボクシング中継を21時半まで放送しましたが、結果的にフジは20%超の視聴率を取りました。五輪金メダリストの世界再挑戦は確かに注目の試合ですが、この数字は選挙特番を嫌った層がかなり流れたと見るべきです。そもそも報道の現場で最も優先されるのは人の生死に関わるニュースです。しかも今回の台風被害はある程度予測されていたにもかかわらず、結果的に河川の氾濫という重大災害を無視する結果になってしまったのは、明らかにテレビ局の失態です。ゲスな言い方をすれば、台風被害を報じていれば、下手に選挙特番をやるより、よっぽど数字を稼げたはずですしね」

 テレビ局は、事前の議席予測や当確情報に多くの時間と労力を費やしたが、視聴者が何を求めているかが読めないどころか、視聴者の怒りを買うようでは、そういった作業も徒労にしかすぎなかったようだ。

最終更新:2017/10/25 12:00
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