本多圭の「芸能界・古今・裏・レポート」

石橋貴明の新番組『たいむとんねる』早ければ7月打ち切りも……「1本80万円」のギャラがネックに?

フジテレビ系『石橋貴明のたいむとんねる』番組公式サイトより

 4月よりスタートした、お笑いコンビ・とんねるずの石橋貴明がMCを務める深夜番組『石橋貴明のたいむとんねる』(フジテレビ系)。初回の平均視聴率が3.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と撃沈。早くて7月、遅くとも10月の番組改編での打ち切りがウワサされている。

 フジは以前から低視聴率のため、幾度も打ち切りの話が上がっていた長寿バラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』を、ついに3月いっぱいで打ち切った。しかし、石橋は“フジのドン”と呼ばれる日枝久相談役と昵懇の仲。そのため、宮内正喜社長は“忖度”の末、『みなおか』の代替番組として、石橋に『たいむとんねる』を用意したと言われている。

 石橋は、相方の木梨憲武にも「一緒にやろう」と声をかけたが、木梨は番組の企画に乗り気でなく、自ら外れたという。そこで、木梨に代わって、ミッツ・マングローブが一緒にMCを務めることとなり、番組は月曜の午後11時から40分枠で、4月16日よりスタートした。

『たいむとんねる』は「大人のノスタルジーを刺激する」というテーマで、アイドル、テレビ、歌謡曲、漫画、野球、相撲など、少し懐かしい昔の出来事についてゲストを交えて語り合うという番組だ。1回目のゲストには、1980年代後半にフジの『夕やけニャンニャン』で、石橋と共演した元おニャン子クラブの工藤静香が出演。当時の裏話などを披露したが、視聴者にはピンと来なかったようで、視聴率は3.9%と振るわなかった。

 2回目は新宿のディスコをテーマにしたが、2.9%という惨憺たる数字。3回目は千原ジュニアをゲストに迎え、放送日もゴールデンウィークに入った4月30日だったことから、視聴率が伸びると期待されたが、3%と撃沈。このままでは同時間帯の低視聴率更新は時間の問題と言われている。

 そもそも、『みなおか』の最終回視聴率が9.7%と2ケタに届かなかったこともあり、番組スタート前から、『たいむとんねる』の視聴率を危ぶむ声が上がっていた。しかし、救いは石橋のギャラである。『みなおか』の最盛期に、石橋が手にしていたギャラは500万円といわれていたが、『たいむとんねる』は深夜の30分枠ということもあって、1本80万円と大幅にダウンしたという。

 しかし、3%前後の視聴率では10万円の出演料が妥当だというデーターも出ている。このままでは番組制作費の赤字が膨らむばかり。早くて7月、遅くても10月の番組改編で打ち切りに踏み切らざるを得ないだろう。

 5年前に石橋は、尊敬するビートたけしとTBS系でバラエティ番組『日曜ゴールデンで何やってんだテレビ』のレギュラーを持ったが、5%前後の低視聴率で、告知もなく、番組を打ち切られたことがあった。低視聴率の原因はたけしの前では委縮して、面白くなくなってしまった石橋にあると言われた。

 もしかすると、石橋は木梨がいないと本領が発揮できないのかもしれない。それとも、石橋の時代は『みなおか』の終了とともに終わってしまったのだろうか。
(文=本多圭)

最終更新:2018/06/19 11:42
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