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SNSで宝くじの当選を報告→数十秒後に盗難! 換金前なのに、いったいナゼ?

イメージ画像(Thinkstockより)

 香港やマカオなど一部の地域を除き、ギャンブルなど賭博行為は法律で禁止されている中国では、宝くじは数少ない射幸的娯楽といっていい。

 しかし一方では、宝くじをめぐる犯罪も相次いでいる。

 国営メディア・CCTV(5月14日付)によると、江蘇省南通市に住む男性が、宝くじの当たり券の写真を自身のSNSにアップしたところ、当選金が盗まれるという摩訶不思議な事件が発生した。記事によると、男性は今月初め、市内の宝くじ売り場でスポーツくじを購入。このくじの当選番号の発表は、9日夜10時から行われることになっていた。男性が購入したのは少額だったが、見事200元(約3,400円)の当選となった。

 男性は喜びのあまり自らのSNS上に、当たり券の写真をアップ。翌日、さっそく当選金を受け取るため宝くじ売り場を訪れたが、その時にはなんと当選金が何者かによって引き出されていたという。

 これまで当たり券を肌身離さず持っていたはずなのに、なぜこんなことが起こったのだろうか? 宝くじの運営元に問い合わせたところ、意外な事実が発覚した。運営元が当選金の引き出し履歴を調べたところ、男性がSNSに当たりくじをアップしたわずか35秒後に、当選金が引き出されていたことがわかったのだ。宝くじには、換金する際に使用される宝くじ番号とQRコードが記載されていた。どうやら犯人は、男性がSNSにアップした当たり券の情報を読み取り、即座に換金したものと考えられる。さらに男性は、SNSの投稿を友人のみに公開しているため、当選金を盗んだ犯人が友人の中にいる可能性が高いとみている。現在、警察による捜査が行われている。

 一方、今年4月にはSNSで「ネット宝くじの当選番号を教える」という内容のメッセージを受信した安徽省銅陵市の女性が、犯人の巧妙な口車に載せられ、偽のネット宝くじサイトに9万元(約155万円)分を送金してしまうという事件も起きている。また過去には、会社から横領した金を偽宝くじにつぎ込んでしまった男性が、自殺するという事件も起きている。

 こうした宝くじをめぐる犯罪の多さを見れば、中国政府がギャンブルを解禁しないことも妥当といえるかもしれない。

(文=青山大樹)

最終更新:2018/05/24 21:00
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