“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士の過激すぎる夫婦喧嘩が映画『焼肉ドラゴン』で解決しちゃった!?

“キング・オブ・アウトロー”こと瓜田純士(38)が、愛妻と共に映画の感想を語り合う不定期連載。今回の作品は、高度経済成長期の在日コリアン一家の生活を描いた『焼肉ドラゴン』(鄭義信監督)だ。最近、夫婦喧嘩が絶えない瓜田家。この映画を見たことによって、東京出身の夫と、大阪出身の妻の価値観の相違が改めて浮き彫りになったらしく、またしても口論が始まった。瓜田夫妻、大丈夫か……?

 瓜田夫妻は先月末から不定期で、「ふわっち」というアプリで動画の生配信を行っている。時事ネタ、健康ネタ、アウトローネタなどをコンビでざっくばらんに語り合っているのだが、この番組進行を巡って、夫婦喧嘩が絶えないのだという。

 映画館に現れた瓜田純士は、開口一番、「たかがふわっちで離婚危機ですよ」とぼやいた。

「配信中に、ひよっけ(妻の愛称)がちょいちょい粋がるもんだから、それを制したところ、夫婦喧嘩に発展しまして……。こっちはテンションがダダ下がりになったんですけど、ひよっけは続きを配信したいと言って、ひとりでめちゃくちゃハシャいでるから、『俺はやる気ねえよ。バカじゃん』ぐらいの態度を取ってたんですよ。そしたら『なんでやねん!』とひよっけがガチギレしまして。『知らねえよデブ!』と言い返したら、『もう離婚や!』と言われてしまいました」

 夫婦の会話はそこで途切れ、家の中は重苦しい沈黙に包まれたという。

「そんなさなかに緊急地震速報が飛び込んできて、部屋の電気が落ちたから、謝るなら今だ! と思って後ろから抱きしめて、『ひよっけ、さっきはごめんな』と言ったら、『何しとんねん!』と払いのけられた。その後もしばらく無言状態が続いたので、こうなったらあのセリフで揺さぶりをかけるしかないと思って、台湾版『花より男子』の御曹司を真似して『おいひよっけ、俺といても辛いだけだろうから、もうラクにしてやる』みたいなことを言ったら、『うん、ありがとう』とあっさり返されたから、参りましたよ」

 それが昨夜の出来事だとか。まだギクシャクした空気を抱えたまま、ふたりは映画館にやって来たのだ。

「面白い映画を見て、うまいメシでも食えば、きっと仲直りできるんじゃないかと思ってます。なぁ、ひよっけ?」

 奥様はプイッと横を向いた。

 以下は、映画鑑賞後のインタビューである。

 * * *

――いかがでしたか?

瓜田純士(以下、純士) よかったですね。こんなに感動するんだったらティッシュを持ってくればよかったですよ。

瓜田麗子(以下、麗子) 映画を見てる最中、昨日の夫婦喧嘩のことが何度も脳裏をよぎったし、なんでウチらが喧嘩になったのかもわかったわ。ま、それはのちほど。

――映画の序盤から、おふたりがヒソヒソ話をしながらクスクス笑っていたから、「あ、夫婦喧嘩は収まったんだな」と安心しました。

純士 あれは出だしから、ひよっけのいつものド勘違いが始まったから、笑ってただけですよ。まずあのアボジ(父/キム・サンホ)のことを「さすが、ほっしゃん。やばい演技するで」とか言い出した。俺が何度否定しても、前半はずっと、アボジのことをほっしゃんだと思ってたみたいで。さらには、あの焼肉屋の中で酔っ払って大泉洋にやたらと絡む奴がいたじゃないですか。あれを、「山田孝之や」って言い張るんですよ(笑)。

麗子 あれ、ホンマに山田孝之ちゃうの?

純士 ……って、何度も言うもんだから、「全然ちげーよ!」っていう面白さがあって。俺は俺で、あのクラブの支配人(大谷亮平)のことを、しばらくトータス松本だと思ってたんですよ(笑)。そういうふたりの間違いから軽く入れたから、夫婦間のギクシャクは序盤でほぐれました。でも、映画に入り込むのには時間がかかりましたね。

――それはなぜでしょう?

純士 どういうタイプの映画なのか、予備知識ゼロで来たもんだから、しばらく戸惑ったんですよ。たとえば、大泉洋と亀の子だわし(ハン・ドンギュ)が、真木よう子を巡って喧嘩になるシーン。あれ、最後にオチがあるからよかったけど、オチに至るまでの“間”が長かったじゃないですか。だから途中までは、戦後の暗い話に男女のドロドロを織り交ぜた重苦しい映画なのかよ、こりゃ参ったな、と思って見てました。

麗子 そうか?(納得いかない表情)

純士 単に間の悪いドロドロのメロドラマだったらどうしよう……と。途中からは、「あ、これは涙あり、笑いありの作品なんだな」とわかって安心して見れたけど、趣旨をつかむまでに時間がかかりました。

麗子 西の人って、普段でもボケとツッコミを絶対するんですよ。どんなシリアスな場面でも。その色がちゃんと出てたと思ったけどな。

純士 間って、引っ張れば引っ張るほど、笑いが大きくなるというのはわかる。でも、そのタメが俺には長すぎて。リヤカーのクダリも、間が長いと感じた。ま、そうは言っても、笑えたし、感動はしましたけどね。

麗子 大阪っぽさを出すために、喜怒哀楽をほどよいバランスで盛り込みたかったんやと思うで。あとは絶対忘れちゃいけない、ボケ、ツッコミ、オチも。

純士 仮に大阪っぽさの演出だとしても、井筒(和幸)監督だったらもっとテンポよく、わかりやすく描いたんじゃないかな。

麗子 コッテギだか、トッポギだかの人?

――『パッチギ!』です。

麗子 あ、そうやったか(笑)。

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