本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」

復帰宣言の中森明菜“恩人”のユニバーサル退社で、またも暗礁に「今さら明菜でもないでしょう」

akina000404.jpg中森明菜オフィシャルサイトより

芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!

 3年前に体調不良を訴えて以降、“無期限活動休止中”の中森明菜が、3月上旬に発行されたファンクラブの会報誌に直筆で「明菜のステージを見る日を楽しみに」と書いたことで、「夏にも復帰するのでは?」と、ファンのみならず、音楽関係者からも大いに期待が寄せられている。だが、明菜所属のレコード会社「ユニバーサルミュージック」の執行役員で、明菜の担当窓口だった寺林晁氏が、3月いっぱいで同社を退社。エイベックスに移籍したことで、またしても復帰が暗礁に乗り上げたようだ。


 寺林氏は、明菜がワーナー・パイオニアからデビューした時からの宣伝担当だった。その後、明菜は、当時恋人だったジャニーズ事務所の近藤真彦と痴話げんかの末に自殺未遂に走るという大スキャンダルを起こし、これがきっかけで、それまで所属していた研音を独立することになった。

 この時、同時にレコード会社も移籍。だがそれが、明菜の転落の始まりだった。

 その後、明菜の前に現れる怪しげな人物に騙されて続けて、何度か事務所やレコード会社を移籍。1999年には明菜のために設立したといわれるレコード会社「ガウスエンタテインメント」をクビ同然に離籍したことで、約2年余り所属レコード会社がなく、宙に浮く状況に置かれてしまった。

 そんな明菜を、ユニバーサルに移籍させたのは、すでに同社に移っていた寺林氏だといわれている。これを機に明菜は精力的に歌手活動をこなし、14年ぶりにNHK『紅白歌合戦』に出場するところまで返り咲いたのである。その陰には寺林氏と共に、明菜を陰で支え、彼女と恋人関係といわれた年下マネジャー・A氏の存在があった。

 しかし明菜は、3年前の10月に、過労やストレスが原因だといわれている「帯状疱疹」による体調不良を訴え、無期限活動休止を発表。その後、マネジャーのA氏、寺林氏と復帰に向けての話し合いが行われたが、精神状態が安定しないために頓挫していた。今年の正月にはスポーツ報知が、明菜が都内の神主と結婚を前提に交際と報じ、A氏とも破局したとの情報が流れた。右腕であったA氏を失ったことで、明菜は結婚し、完全引退をしようとしているのではないか? との見方も強まったのだ。

 ところが、今でも明菜はマネジャーと一つ屋根の下で暮らす生活をしていることが明らかになった。神主との報道は誤報だったのだ。そこに、明菜自身による復帰発言。本格復帰に向けた動きが始まったと思ったが、頼みの寺林氏のユニバーサル退社によって、水を差されることになった。

 寺林氏なきユニバーサルに明菜を担ぎ上げようという意欲があるのかは不明だし、新たに寺林氏が籍を置いたエイベックス関係者も「今さら明菜でもないでしょう」と、明菜の移籍を否定している。復帰は、簡単には実現しそうにないようだ。
(文=本多圭)

最終更新:2014/04/04 12:24
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