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額賀追及ネタはガセ!? またも自滅した民主党

 防衛商社「山田洋行」と宴席を共にしたと疑われた福田内閣ナンバー2、額賀福志郎財務大臣ほどホットな政治家もいないだろう。追及する民主党は「額賀が辞めれば福田内閣は崩壊する」(小沢一郎代表)と強烈な意気込みを見せ、額賀疑惑が福田政権にとって危険水域へと突入したその矢先、なぜか12月3日予定されていた証人喚問は頓挫してしまった。いったい、永田町で何が起きているのか?


 事の発端は11月15日、参院の証人喚問に登場した防衛省前事務次官の守屋武昌容疑者の暴露証言。「はっきり覚えています。神田の料亭。私が行ったら、(山田洋行元専務の)宮崎さんが来て、それから額賀さんが来て、額賀さんが最初に帰りました」と実に生々しく、“守屋の一刺し”によって一気に政界スキャンダルが噴き出したのだ。

 民主党はこの証言に弾みを付け、7日後の22日、参院財政金融委員会で額賀氏を仰天させる質問を突きつける。

「昨年12月4日、東京・日本橋人形町の料亭で、財団法人『国際研修交流協会』がジェームズ・アワー元米国防総省日本部長が参加したシンポジウムの慰労会を開いています。宮崎容疑者、守屋さんに加え、額賀大臣が参加したとの出席者の証言があります」

 この会の席次表まで持ち出し追及してきた民主党に、あんぐりと口を開け、呆然とする額賀氏。だが、やがて気を取り直すと、その後は記者会見などで「事実無根だ。民主党は、証言者を明かすべきだ」と切り返し、気色ばむ姿もたびたび見られた。その後、自民党本部ではアリバイ写真を公表したり、渦中のジェームズ・アワー元米国防総省日本部長を日本に招待し、11月29日、「額賀氏はいなかった」と発言させる手の込みようだった。

 追い込まれた民主党は同日、緊急記者会見を開いて「出席者の証言」とは守屋容疑者本人によるものだったと明らかにし、与野党の攻防戦は泥沼化するかに見えた。ところが、民主党が喚問要求を取り下げたのである。やはり、民主党の勇み足だったのか? 真相を調査してみると………。

「小沢さんの側近中の側近を自認する、衆院の山岡賢次国対委員長が、今回の疑惑追及の焚きつけ役。ここがそもそもの間違いの始まり」と打ち明けるのは、民主党参院スタッフたちである。 「目立ちたがり屋の山岡さんは、小沢さんの期待に応えようと、わざわざ参院の証人喚問にネタを持ち込むため、渡辺周代議士ら衆院メンバーでつくる6人のプロジェクトチームに指示。このチームが21日に電話で守屋のヒアリングを行い、このとき、渡辺さんは守屋の言うがまま、宴席の“席次表”なるものをパソコンで作成した。参院サイドには守屋証言の記録と一緒に、この席次表が持ち込まれ、『守屋から物証となる席次表をもらった』と誤った情報が独り歩きするようになった」

 事の顛末を知った民主党執行部のうち、危機感を募らせた菅直人代表代行たちから「守屋の国会証言を守屋の電話インタビューで裏取りしても証拠にならない。これじゃ永田メールの再来だ。すべては守屋のせいにしよう」と提案があり、ネタ元を暴露するという前代未聞の記者会見が開かれたというのである。

 事の一部始終をウォッチしていた政治部記者は「席次表があると言っちゃったのに、山岡は記者会見の中で、守屋証言で作成したと暴露している。それじゃ、でっち上げじゃないかと突っ込まれるような話。事態の深刻さをわかっていない」と、民主党の“危機管理レベル”を疑う。

 永田メール騒動は、ひとりの国会議員に情報収集をさせ、特ダネだと騒いだことを党がチェックできなかったから起きたといわれた。今回は、党ぐるみで取った情報なのに、でっち上げてしまった格好だ。「すべてを仕組んだ山岡委員長の責任を問うなどという隙を見せると、今度は自民党にそこを追及されてしまう」とは民主党スタッフの本音。そうでなくても、自分かわいさでネタ元までバラしてしまう民主党には、もはや誰も情報を提供してやらない……そんな声が渦巻いているのを自覚しないと、野党第一党なんて早晩瓦解してしまうに違いない。
(編集部/「サイゾー」1月号より)

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最終更新:2008/06/17 22:34
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