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年末集中連載【AKB48の光と影】2/4

「糞運営」「ずさんの極致」AKB48運営の悪行リストワースト10

akb4824.jpgDVD『AKB48 ネ申テレビ シーズン2』より

 AKB48を語る上で欠かせないのが、自ら”糞運営”を自認するAKB48のずさんな運営体制。芸能関係者が皆無の素人集団である運営会社AKSと、AKB48劇場支配人・戸賀崎智信氏に今年も大いに批判が集中した。

 AKB48は総合プロデューサーである秋元康の”思いつき”を具現化するプロジェクトであり、秋元に翻弄されるスタッフには大いに同情を寄せるところだが、起こってしまった出来事には責任を取ってもらいたい。”疑惑の伏魔殿””ずさんの極致”と称されるAKB48運営の今年の事件ワースト10をカウントダウン形式で振り返る。

第10位 Gロッソ公演スタート。公演開始直前までメンバーが明かされず非難轟々

 5月からスタートした、AKB48第2の劇場となる東京ドームシティにある700人キャパのシアターGロッソでの公演。普段はA、K、Bに分かれているメンバーがシャッフルされ、新たなメンバー同士の結束も生まれている公演だが、出演メンバーが公演開始数日前まで発表されない事態に。普段の劇場公演も平行しながら行うため、スケジューリングに支障をきたしており、まさに放漫運営そのもの。特に推しメンが一人しかいない単推しのヲタには、大不評。

第9位 劇場抽選チケットセンター制度開始。新規優遇疑惑に不満噴出

 250人キャパのAKB48劇場公演は抽選制度を取っている。当初は、当日現場に並んだ順に入場できる”並び”制度だったが、2008年3月からメール抽選制度に移行。さらに、今年8月からはネット上から申し込むチケットセンター制度に。このチケセン制度がファンには不評で「まったく当たらなくなった」「新規の若いファンを優遇している」と不満が噴出した。

第8位 松井咲子10日連続14公演出演 メンバーを酷使する運営

 人気メンバーがテレビ収録など外部仕事に奔走する中、その空いたポジションを埋めるのが研究生。チームA、K、Bすべての公演に出演し、激しいダンスに挑むわけだが、現役音大生メンバーである松井咲子が10月に10日連続14公演に出演。運営から出てほしいと言われた以上、切られてしまう可能性がある研究生は、「NO」とは言えない状況だ。これまでも運営は、メンバーを酷使し、初期メンバー・中西里菜が腰の持病を悪化させ、成瀬理沙は椎間板ヘルニア、佐伯美香はヒザのたな障害により、それぞれ卒業を余儀なくされてきた。同じ轍を踏むようなことは、あってはならない。

第7位 パリ「JAPAN EXPO」24万円ファンツアーで、情報隠蔽発覚

 7月に欧米初進出を果たし、パリで開催された「JAPAN EXPO」に参加。24万円のファンツアーも開催されたが、ヲタから不満が噴出。参加した石田晴香、多田愛佳、佐藤すみれなど、16歳以下のメンバー6人は、フランスの法律上の問題でライブに出られないと、現地に着いてから発表。さらに、トークショーとサイン会が行われるが、日本からのツアー参加者には、その情報を隠蔽していたことも発覚。AKB48のルーズさはもはや世界クオリティ。

第6位 SDN48に小原春香急遽加入、”18禁”公演に高校生を招待

 8月にスタートしたAKB48のアダルト版SDN48公演。AKB48ではご法度の胸の谷間も露な衣装で、「♪セックスをしたくなるのよ」と歌う大人の色気ムンムンの公演だが、開始わずか1カ月ほどで岩田優希が辞退し、急遽、チームBの小原春香が加入。お姫様路線の小原のセクシーユニットへの参加に疑問が噴出した。また、”18禁”の公演に18歳の誕生日を迎えた高校生を迎えることを決定。チケット当選倍率を上げることを命題とする運営が、来場可能者を少しでも増やそうと迷走している様子。さらに、SDN48には、SKE48チームKIIから元グラビアアイドル原田桜怜(当時の公称バスト97cm)こと、手束真知子が加入。

第5位 AKB48版事業仕分け!? 研究生セレクションでのべ15人バッサリ解雇

 幾多の研究生が初ステージを踏み、そして、無残にも「研究生セレクション」の名の下に解雇されていった。1月に”逆選抜”とも言える、AKB48初のメンバーを解雇するための「研究生セレクション」が行われ、いつかの正規メンバー昇格を夢見ていた冨田麻友、畑山亜梨紗ら5名が解雇。さらに、12月にも行われ、今度は10名もの研究生が解雇された。そんな中、早くも10期生の募集の予定があり、いずれは現在研究生の主力を担う9期生もスポイルされる日が来るだろう。AKB48に憧れ、加入を願う少女は多いはずだが、使い捨てにするのではなく、一度採用したメンバーを責任を持って指導するのも運営の役目ではないだろうか。

第4位 公式ショップが「よぼせよーー」の怪文書送信

 AKB48公式ショップのメールアドレスから、突如「よーよーよー」というタイトルで本文には「よぼせよーーーーー」と韓国語で、「もしもし」を意味する言葉と共に「ー」記号が165個連なる、”怪文書”が送信された。その後、運営サイドから「先ほど、一部の方にメールが誤って送信されました事、お詫び申し上げます。原因については、現在究明中です。誠に申し訳ございませんが、誤送信メールの削除をお願い致します」とメールが来たものの原因に関しては、一切連絡がなく、うやむやにした。

第3位 企業とのコラボ企画でメンバー下着画像大流出

 ブレイクしたAKB48には、さまざまな企業からタイアップのオファーがあり、DVD、CD、メモリーカードなどの記録メディアのブランド・バーベイタムとコラボした。特設サイトにAKB48の画像が4,800枚が公開されたが、その中に、メンバーの着替え途中を撮影した下着写真が複数見つかり、ヲタたちは狂喜乱舞。通常、大手芸能プロの場合、公開される写真は”事務所チェック”が入るものだが、この企画では完全スルーだった模様。事務所はタレントを守る責務を背負うはずだが、AKB48運営にはその意識が致命的に欠如しているようだ。

第2位 メンバー大シャッフル新内閣組閣の遅延に次ぐ遅延

 8月の武道館公演の最後に発表されたチームA、K、Bメンバーをシャッフルする新内閣の発足。4年間築き上げてきたメンバーの絆を灰燼に帰し、新チームをスタートさせる驚天動地の一大プロジェクトの発表に、メンバーたちは号泣した。当初、10月からの発足を予定するも、AKB歌劇団などのスケジュールで断念。さらに行き当たりばったりの運営は、チームKのみ12月から発足されるとするも、これも中止。2010年に持ち越されるが、メンバー総出演のドラマ『マジすか学園』(テレビ東京)の収録が続き、1月には4日間で100曲を披露する「セットリストベスト100」も開催。日本の政局と同様に新内閣は迷走し続けている。

第1位 AKB歌劇団、演出の広井王子ブログでスタッフに苦言 

 10月末から行われた初のミュージカル・AKB歌劇団。関係者から口パクを勧められた演出・広井王子氏はそれを断固拒否し、スタッフに「舞台に真摯に向き合い勉強をして頂きたい」と苦言を呈した。さらに公演は、チケット販売済みの1回が急遽休演となる事態に。ずさん運営が外部にまで波及した格好の例で、運営に多いな課題を残した。だが、広井氏とAKB48の関係は良好で、度々チームK公演を観戦に訪れ、歌劇団は春に再演、秋に新作が行われる予定。

 秋元康は先日行われた「AKB48総会」で、このずさん運営について「専門家だけで集まてもムーブメントは起こらない。予定調和になる。全ては完璧にはできないけど、1歩だけでも進めたらと思う。今回の歌劇団を通して0.5歩くらい進めたと思う」と弁明。秋元康自身が面白がれない予定調和をやっても意味がない。そのためには多少の犠牲があっても仕方ないというのが、秋元の言い分だ。それをどう受け取るかは意見が分かれれるところだろう。2010年、AKB48が何を仕掛けるのか? 運営が何を反省点とし、どう生かすのか、注目していきたい。
(文=本城零次)

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最終更新:2013/01/29 15:18
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