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本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」Vol.72

「信条に生きてきた」ファッション誌で胸中告白 無実を叫ぶ押尾学被告の厚顔無恥

oshiomanabu_0201.jpgプライドと被害者意識が人一倍
高いのです。

芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!

 銀座のホステス・田中香織さんに対する保護者責任者遺棄致死の罪により、芸能人初の裁判員裁判で9月3日から裁かれることになっている元俳優の押尾学被告。その押尾被告が東京拘置所内でしたためた獄中手記が、ファッション雑誌「エッジ・スタイル」(双葉社)で発表され、波紋を呼んでいる。

 なぜ、読者ターゲットが違うファッション雑誌での発表なのか違和感を覚えるが、逆に事件の関係者は読まないだろうと安心したのも事実だ。というのも、ノートの内容を垣間見る限り、押尾被告の往生際の悪さだけが際立っているからだ。これでは、被害者の遺族や関係者が見たら、深い憤りと悲しみを感じるだろう。押尾被告がまず語らなければいけないことは、亡くなった田中さん、それに遺族への謝罪の言葉だ。ところが、今回公開されたノートの内容は、すべてを周囲に責任転嫁して、無実を叫んでいる。

 たとえば、「2009年の8月以降周りから付き合いを絶たれ以後の人生はタダ転落の一途をたどった。真実を知らないくせに沈みかけた船からは真っ先にネズミがいなくなる」と綴っている。

 押尾被告はこれまでに違法ドラッグをさんざんやってきた。それに、弱者、特にマネジャーに対する理不尽な暴力が日常茶飯事に行われていたことも関係者の取材で明らかになっている。加えて、不倫の数々。その正体を知っているからこそ、周囲はこれ以上関わりたくないと、押尾被告から逃げ出した。”真実を知らないくせに”とは、よく言えたものだ。

 しかし、中には押尾被告に合成麻薬を譲渡したとして、実刑判決を受けたネット販売業の泉田勇介受刑者のように裁判の証人に立って、真実を明らかにしようと決意した元仲間もいる。

 ノートには、「オレは信条に生きてきた男です」とも書いてある。

 ”押尾語録”ができるほど、押尾被告が壮言大語で、ときにホラ吹きだということは、業界だけではなくファンの間でも有名な話。

 その言葉と事実とのギャップに、周囲は翻弄されてきた。よくも白々しく「信条に生きてきた」と言えるものだ。さらに「犯罪者という汚名を着せられて、押尾学というブランドを剥奪され死にもの狂いで無罪を勝ち取る」と裁判への意気込みについても語っている。すでに、麻薬では有罪判決が出ている。押尾被告は犯罪者なのだ。しかも、押尾学というブランドだと。冗談も休み休み言えと言いたくなる。

 田中さんと遺族への謝罪ならともかく、すべて自己弁護に終始している。獄中ノートを掲載した「エッジ・スタイル」の渡辺拓滋編集長は、「彼が今何を思い、拘置所でどういった生活を送っているのか報じられてこなかった中、意義があると思った。押尾事件の真相を知る意味でのひとつの判断材料にしていただけたら」と掲載理由について語っている。理由はそうかもしれないが、押尾被告はただ、自己中心的な心情を読者に語りかけて同情を求め、無実を勝ち取ろうとする姿勢が見え見えだ。事件についての事実関係については語っていない。押尾被告らしいあざとい手口であり、遺族の感情を逆なでするものだ。押尾被告は「地獄の入り口から戻ってやる」と吠えているが、まずは罪を償ってから戻ってきてほしい。
(文=本多圭)

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最終更新:2013/02/14 11:11
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