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【元木昌彦の「週刊誌スクープ大賞」第102回】

献心的に尽くした前妻よりもやっぱり若い娘? 加藤茶、ギョーテンの45歳差婚!

motoki110801.jpg「週刊ポスト」8月12日号 中吊り広告より

第1位
「加藤茶が、23歳美女と再婚していた」(「週刊ポスト」8月12日号)

第2位
「石川遼『書類送検』父勝美氏が女性記者を恫喝した!」(「週刊文春」8月4日号)

第3位
「行き先が明確な『寄付金』『義援金』『ファンド』」(「週刊現代」8月13日号)


 今週は大ネタ(大特集)に見るべきものがない。

 巻頭の特集を並べてみると「菅直人と朝日新聞の薄気味悪い『交響曲』」(「週刊ポスト」)、「『放射能汚染牛』宮城県第一号農家が告発する『致命的な無策』」(「週刊文春」)、「新聞・テレビが報じない中国『恐怖の新幹線』その裏側で」(「週刊現代」)、「プロ13人が注目する31銘柄 日本株来年には1万5千円も!」(「週刊朝日」)、「『仙谷由人官房副長官』に『疑惑の金』の動かぬ証拠」(「週刊新潮」)、「『汚染がれきが』が拡散する」(「AERA」)、「『総理・代表』分離論浮上 菅が橋下府知事と手を組む」(「サンデー毎日」)。

 「新潮」を除けば、どれもタイトルを見れば内容が類推できるものばかりである。今どき「朝日」がやっている株の記事を読むのはどんな読者なのだろう。私のような由緒正しい貧乏人の関心の埒外にある記事であることは間違いない。

 「新潮」の記事は、2010年4月20日に、不動産の業界団体である「社団法人 全日本不動産協会」から仙谷由人の個人口座に「大臣就任祝金」として20万円が振り込まれていたという告発記事である。

 これが政治資金規正法で禁止されている「個人献金」に当たるのではないかというのだ。興味がある方は読まれたらどうか。私には、仙谷由人という人間は、策士策に溺れるタイプで、一時もてはやされたような「政界のドン」になれる力量があるとは思えない。

 「ポスト」の記事は、朝日新聞がこのところ菅直人首相”擁護”の論陣を張り、「お庭番」のようになっていると批判する。

 朝日幹部は菅とたびたび会い、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)のアメリカ追随、脱原発路線(3.11以前は菅も朝日も原発推進派だった)、消費税10%増税支持と、菅と一体になったかのような論調は大メディアとしていかがなものかと指弾している。

 「ポスト」の朝日新聞批判は聞くべきところが多いと思うが、批判だけで終わってしまっているのが物足りない。もう一歩突っ込んでほしいものだ。

 今週の3位は、東日本大震災でかなりの額の義援金が集まったが、そのおカネがなかなか被災者に届かない、ならば、どうしたらいいかという「現代」のひと味違った切り口の記事である。

 将来、医療人を目指す高校生や専門学校生を対象に、毎月1万5,000円を3年間にわたり支給(返還不要)する「NPO法人AMDA(アムダ)」。

 宮城県女川にコンテナハウスを26棟設置し、そのうち8棟を「おながわコンテナ村商店街」としてオープンさせた「NPO法人難民を助ける会」も、自分が寄付したおカネが目に見えるかたちで使われるのが分かるという点では、ユニークな活動だ。

 独自に除染や放射線量調査を行っている「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」などもある。

 楽天やアマゾンがやっている支援は、被災地の学校などがネット上に要望するものを載せ、それを一般の消費者が代わりに購入するサービスである。

 飯舘村を長期的に支援していこうという「NPO法人エコロジー・アーキスケープ」。NPOバンクを利用して、地元の木材と工務店を使って、冬までに仮設ではない住宅を提供するファンド「天然住宅バンク」などもある。

 日本赤十字のように3,000億円近い義援金を集めるところもあるが、自分のおカネがどのように使われたのかを知ることはできない。たとえわずかなおカネでも、目に見えるというのはうれしいものである。

 もちろん、ネット上には詐欺を目的にしたサイトも多くある。小さな善意を生かすために、ここにリストアップされているところを参考にしたらいかがだろう。

 第2位は、無免許運転をスクープした「文春」が、またまた石川遼の父親に噛みついた記事。

 日曜日(7月31日)に終わったサン・クロレラクラシックは池田勇太が接戦をものにしたが、石川は今期3度目の予選落ちだった。

 今一つ波に乗れない今期の石川だが、その理由の一つに、無免許運転を指摘され、埼玉地裁に書類送検(7月20日)されたことがあるのかもしれない。

 かつてはイチローや横峰さくらのパパが出しゃばりすぎてひんしゅくを買ったが、いまは遼パパがダントツであろう。

 書類送検の件で聞こうと集まった記者たちに、試合中だから聞くなというのは理解できるとしても、こう言い放つのはいかがなものか。

「遼がいなければ男子ゴルフなんて書くことないだろう。あなたたちは遼のおかげで原稿を書いているんだから」

 さらに、こうも言った。

「こっちは、あなたたちみんなの上司を知っているんだ。俺が言えば、ゴルフ担当から外すことだってできるんだ」

 自宅近くでコメントをとろうとしていた全国紙の女性記者には、名刺を出させ、顔写真を撮った後「これからあんたに付きまとって、嫌がらせしますからね」と”脅迫行為”まがいのことまでやったそうである。

 この遼パパの方こそ、息子のおかげでいまの自分があることを忘れているようだ。

 それにしても、全英リコー女子オープンで優勝した台湾のヤニ・ツェンは強かった。女の中に一人だけ男が混じっているような力強いスイングと300ヤードの飛距離。いま石川遼とマッチプレーをやっても勝てるんじゃないかな。

 今週のグランプリは、「ポスト」の加藤茶(68)再婚スクープ。再婚した妻は23歳、年の差は45歳になる。

 7月8日号で映画監督・鈴木清順(88)が48歳年下の女性と結婚していたことをスッパ抜いたのも「ポスト」だった。年寄りの色恋に強い記者でもいるのだろうか。

 彼女は広島出身で、地元で幅広く会社経営をしている名家だそうで、結婚式や披露宴はやらなかったそうだが、親戚を大勢招いて結納をしたという。

 それにしても加藤は、5年前に解離性大動脈瘤という難病に罹り、生死の境をさまよった。その時、親身になって看病し、見舞客の応対をしたのは離婚した前妻だった。

 退院後も、前妻に炊事洗濯までしてもらっていたが、彼女との結婚が決まってからは「一線を引くことにした」そうだ。

 昭和の笑いを引っ張ってきた盟友・志村けん(61)も独身で、夜ごと女性同伴で飲み歩いているようだが、こちらも周囲に「結婚願望」を語り始めているという。

 私はこの二人のファンである。円熟味を増し、チャップリンの『街の灯』のような、ペーソス溢れる喜劇を見せてくれるのではないかと期待している。
(文=元木昌彦)

motokikinnei.jpg撮影/佃太平

●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。

【著書】
編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか

ズンドコ伝説

またひとつアップデート。

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最終更新:2013/09/11 20:59

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