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「まるでファンクラブ会報!?」専門誌は絶滅寸前――音楽系メディアの由々しき現状

rockinjapan.jpg『ROCKIN’ON JAPAN 2012年 06月号』
(ロッキング・オン)

 音楽関連メディアの凋落が言われて久しい。中でも、“絶滅寸前”とささやかれるのが音楽雑誌。部数の減少だけでなく、広告収入の落ち込みが止まらないという。

「1990年代には10万部以上出ている音楽雑誌もありましたが、現在では比較的売れている情報誌で数万部、グラビア中心の専門誌では数千部しか売れていません。その上、雑誌運営の柱でもある広告が、レコード会社の予算縮小でほとんど入らなくなり、編集協力費名目で一企画あたり数万円入る程度。人件費を削るなどして、赤字幅を減らそうと汲々としているのが現状です」(音楽雑誌編集者)

 収入が数万円程度でも、タイアップはタイアップ。誌面に登場する歌手やバンドに迎合したインタビュー記事やコラムばかりが掲載され、音楽誌はさながら「ファンクラブ会報の寄せ集め」のような状態に。

「最近、ミスチルは3,000部持っているとか、嵐は4,000部持っているという言い方も耳にします。彼らが表紙を飾れば、それだけの部数が見込めるという意味ですが、逆に言えば、現在の音楽雑誌には固定読者がほとんどいなくなってしまったということなんです」(前出・編集者)

 同様の凋落傾向は、インターネットの音楽サイトでも見られる。レコード会社の予算縮小を受け、大手ポータル系の音楽サイトは軒並み苦戦。赤字続きのため他部署からの突き上げを食らい、規模縮小するケースが相次いでいるという。

「音楽ネタに関しては、スキャンダル的なものはウケるけど、インタビューはサッパリというのがウェブ業界の通説です。とくに、新作発売とセットのインタビューは厳しいですね」(音楽サイトスタッフ)

 他方、にわかに活況を呈しているのがテレビやラジオの音楽番組だ。TBSが4月よりゴールデンタイムに投入した音楽バラエティ番組『火曜曲!』(毎週火曜21時)をはじめ、歌手やバンドをゲストに招く形式の番組は増加傾向にある。

「テレビやラジオで音楽番組が増えたのは、新曲プロモーションのタイアップという名目で出演料を抑えることができるからです。番組制作費を減らしたい局の意向と合致しており、多少視聴率が悪くても、今後も増えるでしょう。もっともCDが売れない現在、音楽番組に出てもビジネス的なメリットは少ないのですが」(レコード会社関係者)


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