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宍戸留美×小明×Voice Artist【声優 on FINDER!】vol.21

「ライブは年間120本!」【鈴木まりえ】16周年のロコドル道

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――ご両親は賛成だったんですか?

鈴木 高校に入ったときは「まぁ、部活程度だろう」と思ってたみたいで、高校を卒業したら、大学に行ってないから「まぁ、サークルに行ってると思って4年くらいは……」に変わって、みんなが大学を卒業する頃になると、就職が冬の時代で就職しないで専門に行く子も多かったから「まぁ、まだ……」って続けていたら、最近もう諦めたのか、イベントに来るようになりました。

――のばしのばしにした結果、ついに認めてもらえたんですね! 16年目の雪解け!

鈴木 今までは「年越しくらいは家にいなさい!」って感じだったんですけど、最近は、もう「仕事もっとがんばりなさい」「テレビとかに出ればいいのに」って、言われて。

――ご当地アイドルで、地元で名が知れたのも大きいんでしょうか?

鈴木 そうですね、はじめは海老名で活動するのは「さすがにちょっと近すぎて……」って思ってたんですけど、意外と大丈夫でしたね。3年前にやっと弟にも活動のことを言えました。弟が結婚するときに、一応あちらの親戚の方にご迷惑をおかけしないか心配で……。思い切って言ったら「あ、うん、わかってたけど」みたいなリアクションでした(笑)。地元でライブがある時も、父は観にきてくれるんですけど、弟は遠くから観て言葉を失って……まさに絶句していますね。

――あはは! 鈴木さんのライブはすごく面白いですよね。「学ランキッス」っていう曲は、イントロに小芝居があるじゃないですか。

鈴木 毎回25秒の台詞が入るんです。CDには普通のポエムが入ってるんですけど、ライブだと、私を初めて観てくれた人に伝わりやすいように、そのライブにあった台詞を入れているんです。

――セーラー服で登場して、イントロで突然「先輩、パンチパーマって、なんですか?」「一緒にマッポ、巻きましょう!」って話し出して爆笑しました!

鈴木 「先輩、リンチってなんですか? 私はメンチをきることなら誰にも負けないんですけど」とか(笑)。露出度が高いグラビアをやってる女の子の誕生日のライブに呼ばれたときは、その子の水着の面積を底辺×高さ÷2で計算して「体の9.999割を露出していることになります」とか、細かいんですよね。この間、それでテレビに呼ばれたんですよ。たけしさんと石橋貴明さんがやってる番組の、イントロに命をかける売れないミュージシャンたちが出る企画で(笑)。

――「学ランキッス」の発売当時、鈴木さんは32歳でジャケットも制服で撮影されたんですよね。これも鈴木さんのアイデアですか?

鈴木 それは作ってくださった方のコンセプトで(笑)。1学期、2学期バージョンがあるんですけど、1学期は三つ編みで英語の教科書を持ってるんですけど、2学期になると長いスカートはいて「チャンプロード」を持ってるんですよ。

――……グレた!?

鈴木 女の子が2学期になると急に大人びてたりするじゃないですか? それがテーマなんです。まだ3学期を作ってないんですけど、3学期には集会とかにも行きたいです。

――次は特攻服ですね! 似合ってるから問題ないですよ!

鈴木 ですよね。以前、結婚式と法事が続いてしまったときに、同じ服を着るわけにもいかないし、「え? セーラー服じゃダメ? 正装だし」って言ったらママは「うん、悪くないわね」って感じだったんですけど、パパに「もう学生じゃないんだからダメだ!」って怒られて、弟はどん引きでしたね……。

――楽しそうなご家族ですね(笑)! ちなみに歌って踊れる曲のレパートリーはどれくらいあるんですか?

鈴木 600曲以上ですかね、できるまでやる、歌えるまで歌うんです。いっきに増やしすぎも覚えられないので、間隔を空けて、お客さんが飽きてしまわないように考えながらやっています。メイクや衣装の小道具も出来るだけ本人に似せるようにしています。衣装だけどんどん増えていきますよ(笑)。

――凄まじいですね、アイドルにハマりだしたのが1985年からということで、その時代に今の基礎をつくられたんでしょうか?

鈴木 そうですね、当時、本当に学校でみんなウィンクの振り付けとか、おニャン子クラブの振り付けで遊んでいる時代だったので。リカちゃん人形に伊藤ミキって名前つけたり、私のリカちゃんの名前は荻野目洋子だったんですけど……。

――もうリカちゃんではないですね!

鈴木 私のリカちゃん、髪を切ってしまってショートカットだったので(笑)。あの時代はアイドルの歌番組がたくさんあったので楽しかったですよね。

――鈴木さんのCDデビューも90年代なんですよね。

鈴木 2000年になってしまうと文化も変わってしまうだろうし、大好きなアイドルがたくさん活動していた90年代の仲間にどうしても入りたかったんです。1999年の12月にギリギリデビューできて、すっごく嬉しかったです。

――90年代正当派アイドルをそのまま続けている方は貴重ですよ! また、年齢も感じさせないですよね。

鈴木 若くありたいです。この業界は若い子が多いので……この間、楽屋でアイドルの子が「ママがスカウトされちゃって恥ずかしい」って話してたんで、「ママ何歳?」って聞いたら私と同じ年だったんですよ……! その子は18歳だったんですけど、それ聞いたら「エッ!?」って。そういう子たちと同じステージに並んでるって……これは負けていてはいけない、と思って……!

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