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人間の果てなき「知りたい欲」に応える、国立国会図書館関西館のTwitterが面白い 

 国立国会図書館関西館では、こうしたツイートを2010年から行っているが、担当者によれば、これは「レファレンス協同データベース」(http://crd.ndl.go.jp/reference/)という事業の一環。問い合わせの情報をデータベースに蓄積し公開することで、全国の図書館員がより良いサービスを提供できるようにすること、さらには一般の方の調べものにも役立つことを目的としているという。現在、この事業に参加しているのは全国725館(11月25日時点)。日々そこから事例をピックアップしているのだという。

 そんな中、印象に残っている相談事例について聞いてみると……。

「少し前にSNSで話題になった事例ですが、蒲郡市立図書館に寄せられた質問に『魔法がつかえるようになりたい』というものがありました。お母さんと図書館へやってきた6歳のお子さんからの依頼で、司書の方が一緒に本棚を見て相談しながら、魔女や妖精の本を提供したようです。後日、おうちでほうきを作って『2秒くらい飛べた』と報告があった、との添え書きがついています」(担当者)

 相談内容も心温まるものだし、解決法も、なんともほっこりしている。図書館で働く人たちは、知への扉を開く本に、どんな想いを持っているのだろうか?

「インターネットは役立つ情報源のひとつですが、提供されている情報に裏付けがないことも多いかと思います。レファレンス協同データベースの登録データの中には、『インターネットでこう書かれていたけど、出典はあるのか?』といった質問もよく見られます。図書館での調査は、本という確かな出典(裏付け)があるということが大きな強みではないでしょうか。また、単にキーワードを入れて検索するだけでは得られないような情報でも、各図書館の司書の方々は経験に基づいて的確な資料を探し当てています。本の力もさることながら、それを自在に活用する『ひと』の力も、データベースに登録された事例から感じていただければ幸いです」(同)

 久しぶりに、図書館を訪ねてみるのもいいかもしれない。
(文=都築雄一郎)

最終更新:2017/01/24 17:26
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