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『デーモン閣下 悪魔的歌唱論』発売記念インタビュー

「『蠟人形の館』を超える歌を歌いたい!」 “マルチプレイヤー”デーモン閣下の知られざる本音

demon0048撮影=関戸康平

 聖飢魔IIを初めてテレビで見た時は、それはそれはビックリした。完全にテレビに出ちゃいけない強烈すぎるキャラクターに、視聴者はポカーン。ほかの出演者たちも「悪魔なんですか~」と半笑い……。

 しかし、その演奏力や音楽性の高い楽曲で、ロック界において確固たる地位を築き、バンドが解散した後も、信者(ファン)たちから熱狂的な支持を受け続けているのだ。

 そしてタレントとしても、あのビジュアルのまま、いまや完全にお茶の間になじんでいるデーモン閣下。ロック界でも、芸能界でも、唯一無二の存在といえるだろう。

 そんな閣下の、キャリアの集大成ともいえる書籍『デーモン閣下 悪魔的歌唱論』(リットー・ミュージック)が出版された。30年間のヴォーカリスト生活で築き上げた歌唱論のみならず、閣下の人生(悪魔生?)を振り返る自伝としても楽しめるこの本について、閣下自身に語ってもらった。

■ロックヴォーカリストは練習あるのみ!

――今回の本は「歌唱論」というテーマですが、ヴォーカリストだけでなく「何かで世に出たい」と切望している人たちへも響く本だなと思いました。閣下自身も、歌手に限らず、とにかく何かで世に出たいと思っていたようですね?

デーモン閣下(以下、閣下) うん、絶対に歌でなきゃいけないとは思っていなかったな。世を忍ぶ仮の姿(以下、「世仮」)の大学時代には俳優養成所に入り、バンド活動もし、有志で集まったお笑い研究会みたいなこともやっていたから。そもそも、バンドでデビューするよりも、俳優としてプロダクションに所属するほうが早かったんだ。でも、ちっとも仕事が来なくて、そうこうしているうちに、バンドのほうでどうやらメジャーデビューできそうだと。まあ、バンドが追い抜いていったということだね。

――それまで、メタルやハードロックといった音楽も、あまり聴いたことがなかったとか。

閣下 聖飢魔IIの前身となったグループを始めて以降は、それなりに聴いていたけどな。ハードロックバンドで歌うというのが初めてだったので、「歌はある程度うまいけれど、ロックヴォーカリストとしてはおかしい!」とメンバーから言われ、「こういうのを聴け!」って、さんざん聴かされたんで。そのバンドをやりながら、ロックヴォーカリストとしてのあり方を学んでいったというのはあるだろうな。

――もともと歌はうまかったんでしょうけど、その歌声をロック対応させるためにやったことはありますか?

閣下 歌に関しては、数をこなすしかないだろうね。特にロックは。スポ根じゃないけど、練習あるのみだよ。

――喉の筋肉を鍛える的な?

閣下 それもあるけど、それ以上に耳を鍛えるのは、すごく大事かもしれない。なんの音を聴きながら歌うのか、何に注意しながら歌うのか。モニターを聴くにしても、どの楽器をどのくらいのバランスにすると歌いやすいとか、それは結構時間をかけて研究したことかもしれないな。

――そこに到達するまでは、全体を漠然と聴いていた?

閣下 そう。「カラオケで歌うのと何が違うの?」という感じだったな。カラオケとはまず音量が違うし、立つ位置が変わればバランスが変わってくるし、自分の声が聞こえない時も多々ある。カラオケでうまく歌えていても、そのままライヴ対応するのは難しいと思う。声の出し方も工夫したけどね。高い声を安定して出せるようにするには、どう発声するのが一番いいのか? とか。そういう意味では、やっぱり練習!

――喉の調子が悪いなと感じた日には「Yeah!」みたいなシャウトの回数を減らして、喉を消耗しないようにしていると書かれていましたが、そこまでわかるもんなんですね。

閣下 もちろん、昔はわからなかったけどな。ステージの前半にシャウトをバーッと出した時に、今日はどのくらいの調子なのかわかるわけだ。それに応じて、以降の声の出し方を調整してね。ただ「調子がいい!」と思って最初からバンバン出しちゃうと、ある時、パタッと出なくなることもある。「アレ? さっきまで、あんなに出てたのに!?」って。やっぱり使いすぎちゃうと、1日の限度量みたいなものがあるんだな。

――しゃべり声も、初期とはだいぶ変わっていますよね。あれも、喉の消耗を抑えるため?

閣下 もっとダミ声だったよね。そのせいで、喉がイカレちゃうの。そこで、喉を消耗するのは得策ではないという判断だね。しゃべり声の迫力よりも、歌をちゃんと歌えることを優先するようになっていったということだな。当たり前のことだけど(笑)。


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