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黒木瞳が“すご〜く嫌な感じ”!? 『就活家族~きっと、うまくいく~』は低空飛行を続けるか

黒木瞳がすご〜く嫌な感じ!? 『就活家族 きっとうまくいく』は低空飛行を続けるかの画像1テレビ朝日系『就活家族 きっと、うまくいく』番組サイトより

 回数を重ねるごとに、どんどんどん底へ突き進む富川一家がお送りする、テレビ朝日系『就活家族 きっと、うまくいく』。5日放送の視聴率は9.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と微増。

 さて、いよいよ4話で大企業のエリート社員からアルバイトという、わかりやすい転落を遂げることになる富川洋輔(三浦友和)ですが、気持ちがどんよりするこの話題よりも先に、転落していく洋輔と対象的に、明るい未来に進んでいるように見える、息子で就活生の光(工藤阿須加)から、今回は入りましょうか。

 前回、晴れて内定をゲットした光。一流大学を卒業し、大手企業の社員としてエリート街道まっしぐらの洋輔にコンプレックスを感じていて、何度も衝突していました。ですが、そんな光に声をかけた国原耕太(新井浩文)の運営する「国原就活塾」で、メキメキと就活への情熱を燃やし、面接の態度もすっかり見違えるほどに。なんやかんやあって内定をゲットした光は「世界で活躍する人材になるために」と国原から売りつけられた英語教材を使って、黙々と英語を勉強中。

 そんな光に、姉で宝石販売業で働く栞(前田敦子)がこう言います。「まだ猶予があるんだから、やりたいことを仕事にした方がいい」と。光は、その言葉に胸打たれ、一度諦めていた経済誌の編集部でアルバイトをスタートします。国原の言葉を真に受けたり、栞の小言に従ってアルバイトを始めるなど、なんか光って、自我がないんでしょうか? 心配です。ちなみに、その言葉の主の栞のやりたいことは「ファッションとか、音楽とか」だそう。なるほど、頭の中が空っぽなんですね!

 光は、憧れていた編集部でのアルバイトということで熱心に取り組み、記事を一本担当することに。一流企業の上層部にインタビューをするというこの光の記事が、今後の展開に大きく関わりそう。嫌な予感しかしないゾ……!

 対する洋輔は、踏んだり蹴ったりです。依然として失業したことを隠したままの洋輔は、公園で知り合った失業者の天谷吾郎(段田安則)から、家族に失業を隠し通すためのあれやこれを伝授してもらいます。口から出まかせで、京都出張があると言ってしまったからです。天谷の場合、最寄りのカプセルホテルで寝泊まりを続けたところ、自分のいない間に妻が浪費して、その結果恐ろしい額のローンが積み上がっていたそうです。

 その話に血の気が引く洋輔。残念ながら、八方塞がりのこの状況を打破する術を、天谷が持っているわけではないのでした。洋輔の転落劇は、まるで人生ゲームみたいです。大企業のエリート社員になる、同僚にハメられる、振り出しに戻って無職になる。川村優子(木村多江)の紹介で高待遇で職を得る、国原にハメられる、振り出しに戻って無職になる。職業安定所で、職を探す、エリートはジャマだと言われる、振り出しに戻る。

 自分の経歴や誇りにあぐらをかいて、高望みしていた洋輔と、その洋輔に小バカにされていた天谷。天谷は、再就職先を見事獲得。まるで、イソップ物語『アリとキリギリス』、『ウサギとカメ』のようです。

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