日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 連載終了  > 谷口ジロー版『センセイの鞄』
じゃまおくんのザオリク的マンガ読み

まるで井之頭五郎の老後……? 谷口ジロー作画の『センセイの鞄』がいい味すぎる!

 自分より、ひと回りもふた回りも年下の恋人ができる――。ほとんどの男性にとって、憧れのシチュエーションですよね。「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載されている『恋は雨上がりのように』は、17歳の美少女が、さえない45歳のバツイチ子持ちファミレス店長を好きになってしまうという年の差恋愛を描く作品で、僕らのようなアラフォー世代をキュンキュンさせてくれます。

 しかし文学の世界には、この『恋は雨上がりのように』をも超越する、ハイレベルな年の差恋愛の世界があります。それが『センセイの鞄』という作品。70歳近いおじいさんと、30代後半独身女性の恋を描く本作。それも、加藤茶クラスの大物芸能人の話などではなく、ごく普通の教師と教え子の関係です。

『センセイの鞄』は、芥川賞作家の川上弘美先生の小説で、ドラマ化もされている有名作品ですが、『孤独のグルメ』の谷口ジロー先生が作画を担当するマンガ版も存在します。純文学などまったく縁のない僕ですが……マンガ版があるのか、そうかそうか、そうなれば話は違う。読んでみると、実にいい味を出しているんですよ。まるで『孤独のグルメ』の主人公、井之頭五郎の老後を見ているような、そんな気分で読むことができます。

 主人公は、独身OLのツキコさんこと大町月子37歳。お相手はツキコさんが女子高生だった時の古文の先生、松本春綱。ツキコさんより、30歳以上も年上です。30歳の年の差って、冷静に考えるとすごいことですよね。なにしろ、一方が30歳の時に、相手は新生児だったわけですから。

 2人の出会いは、お互いの行きつけの居酒屋で、センセイがたまたま隣り合ったツキコさんに声をかけたことが始まりです。

 ツキコさんが、「まぐろ納豆」「蓮根のきんぴら」「塩らっきょう」という、女子にしてはゲキ渋なラインナップのメニューを頼むと、隣のセンセイも同じメニューを頼み……。

「大町ツキコさんですね」
「店に出入りするキミに見覚えがあったので」
「名簿とアルバムを見て確かめました」
「あのころキミはおさげにしていたでしょう」

 怒涛のセリフ。ちょっ、めちゃくちゃチェック済みじゃないですか! ぶっちゃけ、教え子狙いのナンパじゃないかっていう。センセイもいい年して、なかなかやりますな。しかし、こういうストーカースレスレな行為も、センセイのようなキチンとした身なりの紳士がやると、それっぽく感じさせないのです。

 初めは誰だったか思い出せなかったツキコさん。高校時代の先生だったことは思い出したものの、本名が出てこない、そんな流れでセンセイと呼ぶようになります。


12

まるで井之頭五郎の老後……? 谷口ジロー作画の『センセイの鞄』がいい味すぎる!のページです。日刊サイゾー芸能最新情報のほか、ジャニーズ/AKB48/アイドル/タレント/お笑い芸人のゴシップや芸能界の裏話・噂をお届けします。その他スポーツニュース、サブカルチャーネタ、連載コラムドラマレビューインタビュー中韓など社会系の話題も充実。芸能人のニュースまとめなら日刊サイゾーへ!

ページ上部へ戻る

絶対的満足度の至宝店すべて見る

人気連載すべて見る

元木昌彦の『週刊誌スクープ大賞』

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"元木昌彦による週刊誌レビュー

“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士、かく語りき

“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士の最新情報をお届け! 嫁・麗子も時々登場。

テレビウォッチャー・飲用てれびの『テレビ日記』

テレビの気になる発言から、世相を斬る!

じゃまおくんのWEB漫クエスト

マンガレビューブログ管理人じゃまおくんが、インターネットに埋もれる一押しマンガを発掘!

腹筋王子カツオ『サイゾー筋トレ部』

“腹筋インストラクター”腹筋王子カツオさんが、自宅でも簡単にできるエクササイズを紹介!

イチオシ企画

【PR】DYM・水谷佑毅社長の野望とは?

医師免許を持つ、ベンチャー経営者の異色の半生!
写真
特集

中居正広”円満独立”の余波

中居クンが3月末でジャニーズ退所!新しい地図、キムタクとの関係は?
写真
人気連載

長瀬智也の説得工作で仰天プラン

 新型コロナウイルスの感染拡大でイベントやコ...…
写真
インタビュー

青木真也×cherry chill will

自分より、ひと回りもふた回りも年下の恋人ができる。ほとんどの男性にとって、憧れのシチュエ...
写真