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AKB48島田晴香に見る、あの“超人気キャラクター”!? 『豆腐プロレス』が示したアイドルドラマの価値

「工事現場同盟の消えゆく火を消したくない」「一撃一撃が、互いに向けられた、まるでエールのようです!」とアナウンサーの実況にも力が入り、BGMも相まって、かなりアツい。フラフラでうめき声をあげながら、互いの思いの丈をぶつけ合うさまは、まさに死闘だ。試合後、大の字になってリング上に寝転び天井を見上げる2人に、観客席から盛大な拍手と歓声が送られる。ユンボ島田の呆然とした表情が素晴らしい。

 ユンボ島田は「白間みたいに美人でキャーキャー騒がれるだけのプロレスラーのさばらせていていいのか!」と松村に言い放ち、「解散なんてウソだよバーカ!」と解散を撤回するのだった。

 また、今回、工事現場同盟は、思いもかけない仕事をしていった。練習リングの上に寝転び涙を流すハリウッドJURINAに、ユンボ島田が声をかけ「たかが一回負けただけだろう? こっちはお前に何回負けたと思ってんだよ」と告げたのだ。その言葉に何も返さず走り去ろうとするハリウッドJURINAを引き止め、「お前は、プロレスしかできないんだからな」とユンボ島田は言うが、これに対しても答えずハリウッドJURINAは走り去ってしまうというところで、本話は終了。

『豆腐プロレス』で、最も面白い回だったと個人的には思っている。小ネタを観察したり、少し配役やストーリーを深読みするのも、このドラマならではの楽しみだが、今回は純粋にドラマを楽しめた。

 自分が倒すと思っていたライバルの敗北、悪役レスラーへの非難、タッグを組んでいた相棒とのすれ違い……。たくさんの苦悩をリング上の殴り合いで、昇華していくさまに思わず涙したという視聴者も少なくないはず。まさに、胸熱くなる要素だけの脚本だったといえるだろう。

 また、今回フォーカスされたユンボ島田を演じる島田晴香が、あまりにはまり役である。ド派手な悪役メイクでもごまかせない表情の移ろいには思わず目を見張るものがある。悪役の女子プロレスラーというニッチな配役ではあるものの、このハマりっぷりには、『マジすか学園』(テレビ東京ほか)で、当時SKE48の松井玲奈が演じた、ゲキカラというキャラクターと重なる。

「しょせんアイドルのドラマ」と斜に構えて見ていると、それこそプロレスの必殺技のように炸裂する“神回”にノックアウトされてしまうことだろう。これこそ、グループのプロデューサー、秋元康の口にする“予定調和の破壊”なのだが、こういうのがあるから、AKBのドラマは面白いのだ。
(文=MC内郷丸)

最終更新:2017/07/18 15:31
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