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じゃまおくんのザオリク的マンガ読み

“女体盛り”に特化しすぎたギャンブルマンガ『リーマンギャンブラーマウス』が熱すぎる!

『リーマンギャンブラーマウス(1)』(講談社)

 やってきました忘年会シーズン。今年は日本全国のブラック企業で、宴会芸としてアキラ100%的なことをやらされる不幸な若手サラリーマンが続出することがほぼ確定している今日このごろかと思いますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

 ところで宴会芸といえば……そう「女体盛り」の存在を忘れてはいけませんよね! 全裸の女体に刺し身とかを盛り付けて、宴会などで提供するアレですアレ。その名は聞いたことがあるけれど、実際に見た者はほとんどいない……エロ劇画とか、日本文化を勘違いしてるハリウッド映画でたまに出てくる都市伝説のようなメニュー、それが「女体盛り」。

 そんな「女体盛り」を大々的にフィーチャーしたギャンブルマンガが存在します。むしろ女体盛りマンガと言い切ってもいいかもしれない、その作品の名は『リーマンギャンブラーマウス』(講談社)。

『リーマンギャンブラーマウス』の主人公は、篁(たかむら)忠則というサラリーマン。商社の経理次長を務めるエリートサラリーマンですが、なんの欲もなく無気力に、リスクを避けて平々凡々と働く日々を過ごしており、ある日、妻から「体が疼くの」という謎の理由で離婚届を突きつけられ、家を出ていかれてしまいました。

 いつものように帰宅のために電車に乗っていると突然、篁の股間を触ってくる、人差指と中指のない謎の痴女が登場。「ウチが変えたるわ、アンタの粗チン人生」という、これまた謎のセリフとともに雑居ビルにある裏カジノに招待されます。そこでやっていた「カワーダイス」という20面体サイコロのゲームに目覚めた篁は、以後「マウス」という名で全財産をつぎ込み、ギャンブラーの道を突き進むことになります。

 そんなマウスがカワーダイスの対戦中に、対戦相手の食事メニューとして呼び出されたのが「インドまぐろ子 20歳」という女体盛りの女。インドまぐろ子は、親の残した2億円の借金を抱え、女体盛りのバイトで体を張って借金を返している頑張り屋さんなのです。頑張る方向がちょっとアレですが。

 カワーダイスでの目覚ましい活躍により、裏カジノの胴元の家に招かれたマウスは、そこでインドまぐろ子と再会。まぐろ子は、そこでは裸でブリッジをする人間テーブルのバイトをやっていました。……いろんな職種があるもんですね。

 マウスは、そんなインドまぐろ子の借金をギャンブルで稼いだ金で精算してやります。以降、まぐろ子はマウスへの恩返しのため、マウスがギャンブルで劣勢に立たされると、自らを女体盛りとして捧げることで、マウスを応援するキャラクターとなります。……応援って、女体盛りにそんな効果が!?

 ちなみに、まぐろ子はこんな女体盛りメニューで応援してきました!

 人間てっちり、人間トンカツ、人間スタミナB定食、人間ブルマン(コーヒーを胸の谷間に注いだもの)、人間牛丼特盛りつゆだく玉入り……。

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