日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > テレビ辛口研究所  > 各局の五輪キャスターが“微妙”なワケ
テレビ辛口研究所

平昌冬季五輪の各局キャスター“微妙すぎる人選”のワケは「ネット対策」か

ホリプロコム オフィシャルページより

 平昌オリンピックを各局が連日報じているが、テレビを見ながら、キャスターなどの顔触れに違和感を覚えた人もいるのではないだろうか。

 局アナ+元オリンピック選手に加え、日テレの嵐・櫻井翔やTBSの中居正広など、ジャニーズがメインキャスターとして絡むのは、もはや恒例。

 テレ朝のメインキャスター・松岡修造は、もはや「元プロテニス選手」というよりも、人気スポーツキャスターとして活躍しているから、違和感はない。

 しかし、TBSの「スペシャルキャスター」高橋尚子はマラソン金メダリストだし、フジテレビの「オリンピアンキャスター」野村忠宏も柔道金メダリストだ。もちろんアスリートとして超一流なのは間違いないが、「冬季の選手は他にいなかったのか?」という気もしてくる。

 さらに、フジテレビは、元局アナを妻に持つ関係からか、そもそも「オリンピック」と無関係の元プロ野球選手・石井一久がゲスト出演。

 それぞれの局でアスリート関連の番組に出演しているなど、何らかのつながりがあるとはいえ、テレ東のメインキャスター・小泉孝太郎や、NHKの「放送サポーター」の足立梨花、NHKのハイライト番組に出演するスピードワゴン・井戸田潤、アンジャッシュ・児嶋一哉までくると、ほとんど意味不明の人選だ。

 なぜこんなにも微妙かつ謎の顔ぶれが並ぶのか。ある週刊誌記者は次のように話す。

「今回のオリンピックは、4年前の大会と出場選手の顔触れがあまり変わっていないことや、男子フィギュアスケート・羽生結弦選手のケガの回復状況がわからないことから、雑誌ではあまり注目しておらず、大きく扱わない流れだったんです。それが、羽生選手が金メダルを獲得したことで、急きょ予定を変更し、大量の人員を投入して大掛かりに扱うことになりました。現金なものですよ。テレビも同様に、『盛り上がってきたから急に呼ばれた人』などもいたのでは?」

 また、情報バラエティのスポーツコーナーを手掛ける放送作家は言う。

「報道量が一気に増えたことにより、昼の主婦向け番組などもオリンピックを厚めに取り上げるようになったことはあるでしょう。でも、羽生選手がケガをした頃には、各局で、すでにいろいろ準備をしていたはずなので、羽生選手の金メダル獲得はあまり関係ないと思います。それよりも、『スポーツ中継』の見方が昔と変わってきたことがあるのではないでしょうか」

 スポーツ中継は、昔はタレントが盛り上げれば成立したという。しかし、今はタレントがたくさんしゃべると「何言ってんだ!?」「お前の話、いらない」「選手の話が聞きたいのに!」という声が続出するという。

 つまり、昔よりも今のほうが「真剣に、ちゃんとスポーツを見る」流れができているということか?

「スポーツ選手へのリスペクトが大きくなっていることはあると思います。それに加えて、ネットの影響は大きいと思いますね。昔からスポーツ中継などで『タレントは出てくるな!』といった声はありましたが、批判の声が大きくなると、これまでそれほど反対していなかった人も、それになびくようになるんです。例えば、サッカー中継でも、W杯でタレントが出てきてワイワイやる流れで、明石家さんまさんが自分の話をすることなどが、どんどん批判を受けるようになりました。さんまさん自身、それでだいぶ好感度を下げてしまっています」(同)

 ネット上の批判の広がりもあり、「タレントがスポーツ中継にとって邪魔になる」と考える人は確かに増えている気がする。

 それにしても、だったらなぜそんな微妙な人選になるのだろうか?

「本来はオリンピック番組なら、予算もあるので、もっとランクの高い人でもキャスティングできるはずですが、井戸田さんや児嶋さんなどのように『良い意味で、邪魔にならない人』というのがポイントなのだと思います」

 アナウンサーとスポーツ選手の「解説者」だけでは、どうしても地味になってしまう。そこで、「自分の話をガンガンしない」「VTRを見て一般人感覚でトークができる」ちょうどいい感じの「色のない人」を、あえて選んでいるのではないかという指摘だ。

 確かに、芸人の井戸田や児嶋、タレントの足立梨花や小泉孝太郎、さらに元アスリートでもウインタースポーツやオリンピックに無関係の石井一久などを見ながら「どういう人選だよ!?」「謎だろ!」と思いつつ、見ている間にその存在が特に気にならなくなってくる。

 主張の強いMCや、たくさんしゃべるタレントよりも、むしろ印象の薄いタレントが重宝されるというのは、今の時代ならではなのかもしれない。

最終更新:2018/02/21 20:00

平昌冬季五輪の各局キャスター“微妙すぎる人選”のワケは「ネット対策」かのページです。日刊サイゾー芸能最新情報のほか、ジャニーズ/AKB48/アイドル/タレント/お笑い芸人のゴシップや芸能界の裏話・噂をお届けします。その他スポーツニュース、サブカルチャーネタ、連載コラムドラマレビューインタビュー中韓など社会系の話題も充実。芸能人のニュースまとめなら日刊サイゾーへ!

ページ上部へ戻る

人気連載すべて見る

元木昌彦の『週刊誌スクープ大賞』

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"元木昌彦による週刊誌レビュー

“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士、かく語りき

“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士の最新情報をお届け! 嫁・麗子も時々登場。

テレビウォッチャー・飲用てれびの『テレビ日記』

テレビの気になる発言から、世相を斬る!

じゃまおくんのWEB漫クエスト

マンガレビューブログ管理人じゃまおくんが、インターネットに埋もれる一押しマンガを発掘!

腹筋王子カツオ『サイゾー筋トレ部』

“腹筋インストラクター”腹筋王子カツオさんが、自宅でも簡単にできるエクササイズを紹介!

イチオシ企画

【PR】DYM・水谷佑毅社長の野望とは?

医師免許を持つ、ベンチャー経営者の異色の半生!
写真
特集

話題作少なめ!?今クールドラマ、何を見るべき?

1月クールのドラマが続々スタート!…するもなかなか話題作に乏しい様子。意外な良作があるかも?
写真
人気連載

マックのナゲットソースは時代遅れ?

 マクドナルドLOVERな皆さんへお届けする...…
写真
インタビュー

中島岳志が分析する都知事選・前

366万票を獲得し、得票率では6割近くの支持を集めた現職・小池百合子氏。下馬評通り、今回...
写真