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大阪桐蔭だけじゃない! 甲子園を“別の意味”で賑わした「ヒール校」たち

『DVD映像で蘇る高校野球不滅の名勝負 vol.2 1983年夏決勝PL学園VS横浜商』(ベースボール・マガジン社)

 甲子園球場で開催中の選抜高校野球は、劇的なサヨナラ勝ちで大阪桐蔭高校が決勝戦に進出した。

 準決勝までを圧倒的な強さで勝ち抜き、地元・関西にもかかわらず、スタンドの観客の多くが相手チームを応援する事態になっていた今大会の大阪桐蔭。プロ野球とは違い、高校野球は固定ファンがいないがゆえに、かえって“ヒール”が生まれやすい。甲子園の歴史を紐解けば、中には怒号の中で試合をしたチームもある。

 今大会の大阪桐蔭以上に強すぎて問題になったのが、清原和博と桑田真澄の“KKコンビ”を擁したPL学園だ。スポーツライターが語る。

「KKがいた時代のPLと言えば、今でも甲子園最強と言われるチームですが、中でも1985年夏大会の東海大山形戦は伝説です。初回からホームランが飛び出し、3回が終わって11対1。その後もPLは手を緩めず、終わってみれば毎回得点で29点を取りました。この屈辱の敗戦に、山形県議会で『なぜ山形はこんなに弱いのか』と議論になりました」

 この場合、PLに責任はないが、高校野球では、見ている方がいたたまれないような気持ちになってしまうゲームは少なくない。しかし、明らかにやり過ぎだったのは、東京の強豪・帝京高校が予選でやった「コールドゲーム回避事件」だ。

「95年の東京都予選で都立高と当たった帝京高校が、コールド勝ちになる場面で、ランナーをストップさせたのです。これは『控え投手にも投げさせたい』という理由からでしたが、大きな批判を浴び、甲子園では激しくヤジが飛ばされました」(同)

 それでも帝京高校は甲子園で他校を撃破して優勝したのだから、その精神力は素晴らしいが、命の危険にまで晒されたのが、甲子園史上に残る92年の「松井秀喜5連続敬遠事件」の明徳義塾(高知)だ。

「大会を代表する強打者である松井秀喜(星稜高校・石川)に対し、明徳義塾は徹底した敬遠策を選択。ランナーのいない場面でも松井を歩かせ、試合は明徳が勝利を収めました。しかし、この作戦に観客は激怒し、試合中にグラウンドにメガホンなどが投げ込まれたほか、試合後には明徳の宿舎に脅迫電話が殺到。明徳は、移動にも警備員が付き添う事態になり、結局次の試合で敗れました」(同)

 勝負の世界は常に“勝ってナンボ”だが、そこにはやはり勝ち方、戦い方というものはあるようだ。

最終更新:2018/04/03 20:00

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