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NMB48の2年縛り奴隷契約はブラック? 移籍時の慣例としては「自主的な半年活休」が一般的……

「欲望者(通常盤)Type-A」(laugh out loud records)

 芸能界における事務所移籍に関するトラブルは昔からあるものだが、近頃話題なのがNMB48の「奴隷契約書」である。6月21日発売の「週刊文春」(文藝春秋)は、NMB48のメンバーと当時の所属事務所であった「KYORAKU吉本.ホールディングス」との間で2010年に交わされたという契約書を掲載。そこに契約終了から2年間の芸能活動を禁止する条項があったと報じている。

「NMB48の“2年縛り”は以前からささやかれていたもの。渡辺美優紀がグループ卒業後に、おおっぴらに芸能活動ができないのも、この契約が理由だとされています」(芸能ライター)

 こういった“2年縛り”のような契約は一般的なのだろうか。芸能事務所関係者が明かす。

「確かに、契約終了後の芸能活動を制限するような条項を設けている事務所さんもいますね。お金をかけて育てたタレントが、売れた途端に勝手に独立されたらたまったもんじゃないというのが、事務所の本音ですから。ただ、2年縛りというのはちょっと長い気がします。そもそも、事務所移籍や独立時の活動休止期間は半年から1年が相場ですから」

 芸能人が事務所を移籍する際、半年から1年間活動休止するというのが、暗黙の了解となっているという。

「活動休止をしてすべての仕事をリセットしないと、前所属事務所がとってきた仕事を新しい事務所の仕切りで受けるということになりますからね。変にギャラでもめたりしないためにも、活動休止が必要だというのが芸能界の不文律です」(同)

 しかし、その暗黙のルールも絶対的なものではない。

「円満移籍や円満独立だった場合は、活動休止期間を設けず、そのまま仕事を継続することもあります。それに、前所属事務所の意向ではなく、タレント本人が自主的に休むというケースも多いんですよ。トラブルを回避するために、自分から暗黙のルールに従っているということですね。だから、独立前後も全く休まず仕事を続けるようなタレントもいます。そういう場合には、相当いろいろもめていますが」(同)

 では、NMB48の“2年縛り”は実際問題として、どうなのだろうか。別の芸能事務所関係者はこんな見解を示した。

「やはり2年縛りの条項はちょっとやりすぎだし、公正取引委員会も独占禁止法に抵触する可能性を調査している。そもそもとして、NMB48のような人数の多いアイドルグループで全員に対してそんなに厳しい契約を結ぶというのは、行き過ぎな印象がありますね。知名度がほとんどないようなメンバーともこの契約を交わしていたとすれば、ちょっと信じがたい。そういうメンバーは独立したところで、なんの影響もないですからね。にもかかわらず、“2年縛り”を強いていたのであれば、むしろ所属タレントに“ブラック企業”というイメージを植え付けるリスクのほうが高いような気がしますね」

 暗黙のルールの必要性も理解できるが、それをいいことに“ブラック事務所”が横行するとなると話は別。芸能界の働き方改革も必要となりそうだ。

最終更新:2018/06/25 12:00
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