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ザブングルは闇営業でもダメージゼロ? 老舗ナベプロのしたたかなトラブル対応術

 特殊詐欺グループのパーティーでの闇営業問題で8月末までの謹慎処分となったことが発表されたお笑いコンビ「ザブングル」。芸能活動休止中は、熊本県内の介護施設でボランティア活動を行うという。

 今回の闇営業問題では、仲介役となったカラテカ入江慎也が吉本興業から契約解除となり、さらに闇営業に参加していた吉本芸人たちが謹慎処分となった。一方、ワタナベエンターテインメント(以下、ナベプロ)所属だったザブングルについても、ナベプロから処分される形となった。

「吉本芸人の謹慎期間などは明確に発表されておらず、なんとも中途半端な処分という印象です。しかし、ナベプロの方は8月末までの謹慎とボランティア活動への参加という形で、処分内容を明確に発表。さらには、闇営業で受け取ったギャラの額についても1人あたり7万5,000円であったと公表するなど、包み隠さず情報を公開しています。この点については、かなり真摯な対応であるといえるでしょう」(週刊誌記者)

 当初は反社会的勢力から金銭は受け取っていなかったと話していたものの、あとから実は受け取っていたことが発覚するなど、吉本芸人たちの対応のまずさも浮き彫りになっている今回の騒動。そんな中での老舗芸能プロであるナベプロの対応は適切だったとの声が多い。

「吉本芸人たちが嘘をついていたことは言語道断だし、しっかり調査しなかった吉本の対応も間違っていた。かたやナベプロは嘘をつくことなく事実を明らかにしたという点で、対応はほぼ完璧だったと思います。ただ、報道があった直後、吉本興業は入江を解雇するなど、比較的早い対応をとっていたのですが、ナベプロは沈黙を守っていたんですよね。もしも、騒動が大きくならなかったら、そのままスルーしようとしていたのではないかという疑念も残ります」(芸能事務所関係者)

 ちなみに、ナベプロは処分の発表が遅れたことについて、〈弊社としてはすべてを速やかに発表する予定でおりましたが、弊社の発表に先立ち、本件に関係する他のタレント及びその所属事務所より金銭の授受がない旨の発表があったことから、再度、事実関係を慎重に確認の上、先月24日に改めて金銭授受の事実を公表させていただきました〉と説明している。

「ナベプロだけの問題ではないので、慎重に調査をするのはわかりますが、吉本の出方を伺っていたようにも見える。もしも吉本が謹慎処分を下さなかったら、ナベプロは動かなかった可能性も高いのではないかと。それに、吉本がグダグダな対応をしているおかげで、ナベプロは逆に対応しやすくなったということもあるでしょう」(同)

 いずれにしろ、吉本と比べてナベプロの対応は見事だったということだが、こんな話も……。

「以前、ナベプロ所属のとある芸人が女性絡みのトラブルを起こしたんですが、気づいたらその芸人はまったく違う理由でナベプロから離れて、芸能活動を休止したということもあったんですよ。事の真相は明らかにされていませんが、ナベプロはその芸人の不祥事を明かさないようにして、体裁よくクビにしたのではないかとも囁かれている。そういった部分で、ナベプロはかなり計算的な対応をしてくるという印象ですね」(テレビ局関係者)

 いずれにせよ、結果的に真摯な対応で評価を上げることとなったナベプロ。吉本は、そのしたたかな姿勢を見習うべきなのかもしれない。

最終更新:2019/07/06 05:55
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