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田中圭『アンサング・シンデレラ』で見せた、視聴者を悶絶させる”ツンデレ”ぶり

『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』公式サイトより

 石原さとみの主演ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)が、7月16日にスタートした。荒井ママレによる漫画『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』を原作として、病院薬剤師の姿を描いたこの作品。ストーリーはもちろんのこと、 キャスト陣の豪華な顔ぶれに注目が集まっている。

 その中でも特に黄色い声援を集めているのが、『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)や『あなたの番です』(日本テレビ系)で女性ファンを多数獲得した俳優・田中圭。『アンサング・シンデレラ』では主人公・葵みどり(石原)の上司・瀬野章吾を演じている。

 田中はこれまで「ポンコツキャラ」を演じることが多く、その“かわいさ”が母性をくすぐり人気を博していたが、今回演じる瀬野はしっかり者で頭の回転が速い「デキる男」。不測の事態にも迅速に対応し、時にみどりに厳しい言葉をかけることもある。患者の容体について「医師が取り合ってくれないから」と瀬野に相談するみどりに対して、「そんなこと患者に関係ないだろ」と言い放って電話を切るなど、基本的には厳しい上司だ。

 しかし、みどりの患者と向き合う姿勢は評価しており、見えないところでしっかりと彼女をサポートする一幕も。みどりはある日、処方ミスを指摘したことをきっかけに医師の機嫌を損ねてしまい、医療安全管理委員会で槍玉に挙げられてしまう。本来であれば部長・販田聡子がみどりを守るべきだが、巻き添えを食らいたくないのか、医師にハッキリと反論しない。休職処分が下されそうな時、瀬野が「葵みどりは解雇でいいんじゃないでしょうか」と声を上げる。

 その発言に驚く医師や看護師。すると、「葵みどりは患者のためなら医師に提案をする薬剤師です。そういう人間が事故の原因になるなら、病院にとって害でしかないですよね」と続けた。瀬野はあえて厳しい処分を提案することで異見を引き出しつつ、みどりがしたことの正統性もその場に知らしめたのだ。直属の上司がこうした姿勢を見せたおかげで、みどりの行動は結果的に他の病院スタッフにも理解されることになった。

 放送終了後、視聴者からは「こんな上司ほしい」「ポンコツもいいけどデキる男もハマるね」「ツンデレの田中圭最高」などの声が上がり大反響。母性くすぐる“かわいさ”を武器に花を咲かせた田中だが、『アンサング・シンデレラ』では“ツンデレ”として新たな境地を開拓しそうだ。田中演じる瀬野に今後も注目していきたい。

■番組情報
木曜ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』
フジテレビ系にて、7月16日(木)スタート/毎週木曜22:00~
出演:石原さとみ、田中圭、西野七瀬、真矢ミキ、成田凌、桜井ユキ、井之脇海、金澤美穂、迫田孝也、池田鉄洋、でんでんほか
原作:荒井ママレ
脚本:黒岩勉
演出:田中亮、相沢秀幸
音楽:信澤宣明
プロデュース:野田悠介
制作著作:フジテレビ第一制作室
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/unsung/

早乙女りこ(ライター)

東京生まれ神奈川育ちのフリーライター。映画・ドラマはジャンル問わず幅広く鑑賞しており、物語の展開を予想したり、役者の演技を複数作品で見比べたりすることが趣味。

さおとめりこ

最終更新:2020/07/22 18:00
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