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『科捜研の女』“終了説”は内部リークか 最多シリーズ記録更新の裏で「終了派」と「存続派」が暗闘

文=黒崎さとし(くろさき・さとし)

『科捜研の女』“終了説”は内部リークか 最多シリーズ記録更新の裏で「終了派」と「存続派」が暗闘の画像
沢口靖子(Getty Imagesより)

 舞台裏ではシリーズの存続を巡って“暗闘”が繰り広げられていたようだ。

 10月28日に放送された沢口靖子主演のドラマ『科捜研の女』(テレビ朝日系)第2話の平均視聴率が世帯10.7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録。初回の12.8%からはダウンとなったが、依然として2桁をキープしている。

 京都府警科学捜査研究所、通称「科捜研」の法医研究員・榊マリコ(沢口)が事件の真相解明に挑む姿を描くこの人気シリーズは、21シーズン目に突入。現行連ドラとして最多シリーズ記録を更新している。

 そんな長寿ドラマに終了説が浮上していることを先月、「週刊文春」(文藝春秋)や「女性セブン」(小学館)が相次いで報じ、『科捜研』ファンに衝撃が走った。

「『科捜研』は平均視聴率10~13%を安定的にキープする優良コンテンツです。しかし、昨今はスポンサーが13~49歳のコア層を意識するようになっており、50歳以上の男女が視聴者層のメインとなっていることで難しい立場となっていました。『科捜研』を終了させた場合、後番組はバラエティになるとの話も出ていますが、ドラマだと制作費が1本4000万~5000万円かかるところ、バラエティなら1本1500万~2000万円で作れますから、コストを圧縮するだけなら確かにそのほうがいいでしょう」(テレビ関係者)

 さらに、報道によれば撮影が京都撮影所で行われていることで出張費や滞在費がかかるのもネックとなっているようだ。

「ドラマを制作している東映は、言わずと知れたテレビ朝日の大株主です。昨今は時代劇がなくなり、その影響で京都撮影所の台所は火の車。『科捜研』は京都撮影所を維持する役割も担っていました。しかし、同じテレ朝の長寿シリーズ『相棒』のほうは東映の東京撮影所を使っているため、わざわざ京都で現代劇を撮る必然性があるのかというのが『科捜研』終了賛成派の主張です」(前出・テレビ関係者)

 しかし今回の報道により、逆に『科捜研』の存続の可能性が高まったと指摘するのは、制作会社プロデューサーだ。

「この件についてテレ朝は『今後の編成に関しては決まっておりません』と回答していますが、“事前に漏れた編成は潰される”というのがテレビ界の不文律です。というのも、根回しする前に報道されてしまうと、出演者の事務所から必ずクレームや事実確認が入る。テレ朝サイドからすれば、今の段階では『終了はない』と言うほかなく、事務所に言質を取られてしまう形になるからです。今回の週刊誌報道はおそらく、そうなるのを見越して『科捜研』存続派がリークしたのではないか。このところコア視聴率ばかりが重視されるようになってきていますが、20年以上続く長寿番組には単純な数字だけでは測れないブランド価値がありますから、打ち切り基準を他の番組と同じにはしないほうがいいように思いますけどね」

 とはいえ、視聴率が1桁に落ち込めば話は変わってきそうなだけに、3話以降、再び数字を盛り返せるのか注目だ。

黒崎さとし(くろさき・さとし)

黒崎さとし(くろさき・さとし)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。

最終更新:2021/11/03 13:00

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