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『インビジブル』酒向芳演じる“心優しき班長”は黒幕? 視聴者が「怪しい」と疑うワケ

文=東海林かな(しょうじ・かな)

『インビジブル』酒向芳演じる“心優しき班長”は黒幕? 視聴者が「怪しい」と疑うワケの画像
ドラマ公式サイトより

 高橋一生が主演するTBS金曜ドラマ『インビジブル』で、作中屈指の“いい人”に黒幕の疑いが視聴者からかけられている。主人公の志村(高橋一生)が所属する警視庁刑事部・特命捜査対策班の上司・塚地敬一(酒向 芳)だ。

 塚地は、未解決事件を扱う特命捜査対策班の班長で、刑事部では浮いた存在である志村の「よき理解者」という立ち位置だ。特命捜査対策班は、もともとは捜査一課だった志村の左遷先となるような場所であり、本来は凶悪事件の最前線に立つ部署ではないのだろう。そのため、塚地は同僚の芝本菜穂(田中真琴)とともに始終マイペース。チャーミングな人柄が押し出されているが、公式サイトには「管内で起きた未解決事件に関する記述内容に熟知している」と紹介されており、実は頭の切れる人物であることがうかがえる。

 第4話では、殉職したかつての相棒・安野慎吾(平埜生成)との思い出を振り返っている志村に声をかけたのが塚地だった。志村は、フォーチュンクッキーに入っていた白紙のおみくじを手に「前に……仕事で悩んでいた安野が飯屋でこれと同じ白紙を引いたことがありました」と過去を振り返る。穏やかに耳を傾ける塚地に、志村も張り詰めた表情を緩ませ、懐かしさを滲ませる。ハズレと思われる白紙を、滅多にない「強運の証しだ」と苦し紛れにフォローしたと思い出を語る志村に、塚地は「あながち間違ってませんよ、志村君。これはね、白(ハク)っていって、迷い悩める人の気持ちをリセットして、進むべき方角へ導いてくれる、ありがたいものなんです。強運の証しですよ」「今度は安野君が導いてくれるのかもしれませんね」と志村の肩を叩き、去っていく。厳しい顔の多い志村の優しい一面や、意表を突かれたような素の表情を引き出すことのできる数少ない人物なのだ。

 そんな塚地が疑われる理由は、ひとえに演じる酒向にある。酒向といえば、TBS金曜ドラマの常連だ。2020年の『MIU404』では口は悪いが有能な捜査一課の刑事を、2021年の『リコカツ』では熟年離婚を言い渡される元自衛官で亭主関白な夫を、そして同年の『最愛』では行方不明になった息子を探し続ける父親を演じて、ドラマにスパイスを加えてきた。

 歴代の役柄を見るとひと癖ある人物が多く、特に昨年10月期の『最愛』における、一見不憫だが、わずかでも息子の情報を得ようと関係者に食い下がる姿には狂気もにじんでいた。こうした印象が強すぎるのか、「いい人すぎてこわい」「最後に誰も見たことがないダークサイド塚地さんと崩れ落ちる志村が見られるのかな」と、塚地の“闇落ち”展開を想像する視聴者が多いのだ。『インビジブル』は“警察も知らない凶悪犯”との戦いを謳っているだけに、警察内部に悪が潜んでいてもおかしくない。ただの「いい人」で終わるにはもったいない名バイプレイヤーである酒向は、「まさかこの人が?」という人物にうってつけなのだ。

 第4話のラストは、キリコ(柴咲コウ)が志村の相棒殺しを依頼した張本人なのでは……という展開で終わった。しかし、そのままキリコが因縁の黒幕となるストーリーではひねりがない。今夜放送の第5話の予告動画では、塚地が事件の進展を告げるようなシーンも挟まれていた。この先明かされていく真実に、塚地がどのように関わってくるのか楽しみである。

■番組情報
金曜ドラマ『インビジブル』
TBS系毎週金曜22時~
出演:高橋一生、柴咲コウ、有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、堀田茜、谷恭介、大野いと、平埜生成、板垣李光人、西村元貴、結城モエ、田中真琴、村井良大、酒向芳、原田泰造、桐谷健太
脚本:いずみ吉紘
主題歌:「Tiny World」Dragon Ash(Victor/MOB SQUAD)
音楽:得田真裕
プロデューサー:佐藤敦司、浅野敦也
編成:東仲恵吾、佐藤美紀
演出:竹村謙太郎、棚澤孝義、泉正英
製作:TBSスパークル、TBS
公式サイト:tbs.co.jp/invisible_tbs

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東海林かな(しょうじ・かな)

東海林かな(しょうじ・かな)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

最終更新:2022/05/17 14:55

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