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コウメ太夫、ついに俳優として開眼!? NHKドラマ出演で「演技すごかった」と絶賛の嵐

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NHKドラマ公式Twitterより

 「チックショー!」と叫ぶ独特のキャラクターで知られるピン芸人のコウメ太夫。この数年、そのシュールさが受け、ある種の再ブレイクを果たしているが、新たな道を切り拓きつつあるようだ。

 NHKが4月から毎週火曜よるにBSプレミアム・BS4Kで放送している15分の短編ドラマシリーズ『星新一の不思議な不思議な短編ドラマ』。「ショートショートの神様」星新一の珠玉の作品を実写化していくもので、水原希子の第1回放送を皮切りに、永山瑛太、林遣都、高良健吾ら錚々たる顔ぶれが毎話出演しているのだが、5月17日放送の「逃走の道」にコウメ太夫が抜擢されたのだ。

 「逃走の道」は、二人組の宝石強盗が警察から逃げるために最終列車に乗ろうと駅に向かうが、乗り込んだ列車にはなぜか人形しか乗っていない――というシチュエーションのショートショートで、村杉蝉之介とコウメ太夫がメインキャスト。ほぼ二人芝居という大役だ。

「コウメは臆病で気弱な強盗を快演。放送前から、公開されたビジュアルや予告映像が好評で、『存在感すごい』『役者としていい顔してるな』『俳優業のほうが向いてるのでは』と期待感を高めていましたが、放送後、『コウメ太夫さんの演技が良すぎた』『たまたま付けたテレビドラマにコウメ太夫に似たいい演技する役者がいると思ったらコウメ太夫だった。表情に味があって本当に良い』『コウメ太夫の演技、すごかった』と絶賛の嵐。共演した村杉さんも『見どころはコウメさんの演技ですね。すごくいいんですよ』と褒めていました。作品自体も星新一らしい世界観がうまく15分にまとまっており、傑作との声が相次いで上がっています」(ドラマ・映画ライター)

 そんなコウメ太夫は、実は芝居の世界とは近いところに生まれ育ったという。

「母親は、深見恵子の芸名で東映ニューフェイス1期生として活躍した元女優。つまり高倉健さんの先輩です。7歳の時に亡くなった父親も芸能畑の人で、葬儀の際には千昌夫と新沼謙治が駆けつけたといいます。また、お笑い芸人になる前は、梅沢富美男劇団に2年半ほど在籍し、梅沢と共演したこともあったそう。あの芸風は梅沢の女形に由来するといいますし、芝居の世界に戻ってきたのも運命だったのかもしれません。2020年には『ルパンの娘』(フジテレビ系)にノーメイクでゲスト出演したものの、やや飛び道具的な扱いでしたし、昨年も『つまり好きって言いたいんだけど、』(テレビ東京系)にゲスト出演しましたが、本人役でした。ここまでしっかり芝居を見せたことはなかったので、驚いた人は多かったでしょう。もっとも、昨年放送された『SWITCHインタビュー 達人達』(Eテレ)では清水崇監督がコウメを指名。コウメの怯える姿がいいと映画出演をオファーする場面がありましたが、今思えばあれが今回のNHKドラマ出演のきっかけになったのかもしれませんね」(芸能記者)

 今後、さらに俳優としてブレイクする可能性もありそうだ。

「おそらくTBSドラマのプロデューサーはすでに動き出しているのでは。TBSドラマは芸人を積極的に起用することで知られますが、ここ最近はGP帯のドラマにも必ずといっていいほど芸人が出ています。特にコント芸人は芝居の達者な人も多いですし、あと番宣の際に芸人さんが稼働してくれると番組が盛り上がるという効果もあります。コウメはトークができるタイプではまったくないですが(苦笑)、むしろそれをイジってもらえるでしょうし、コウメが番宣で稼働しなくても、共演俳優がコウメとの共演エピソードを番組で話すこともできますからね。

 なにより、コウメが所属しているのはSMA(ソニー・ミュージックアーティスツ)内のお笑い部門。『つまり好きって言いたいんだけど、』にゲスト出演したのも、主人公の相手役を務めた櫻井海音がSMA所属だったからでしょう。SMAは二階堂ふみ、成田凌、倉科カナ、橋本愛、黒島結菜など売れっ子俳優も多いですし、本人がその気になれば一気に出演作が増えそうです」(同上)

 「お芝居これからもっと観たい」など俳優・コウメ太夫の今後に期待する声も多く上がっているが、はたして……。

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新城優征(ライター)

ドラマ・映画好きの男性ライター。俳優インタビュー、Netflix配信の海外ドラマの取材経験などもあり。

しんじょうゆうせい

最終更新:2022/05/19 11:30
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