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『関ジャム』音楽フェス特集! ミッシェル・ガン・エレファントの伝説映像が地上波に

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『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)公式Twitter(@kanjam_tvasahi)より

 9月11日放送『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)が行ったのは、音楽フェス特集。ゲストとして登場したのは、セントチヒロ・チッチ(BiSH)、TOSHI-LOW(BRAHMAN/OAU)、渋谷龍太(SUPER BEAVER)の3人だ。

 テレ朝の番組だけに、今回紹介されるのはフジロックフェスティバルの映像が主だろうか? 事実、一昨年に『アメトーーク!』(テレビ朝日系)が行った「夏フェス行きたい芸人」はフジロックの情報ばかりだったし(テレ朝はフジロックの公式スポンサー)。

 あと、TOSHI-LOWが地上波に登場するのは本当にめずらしいと思う。

「(活動が)長すぎて、出禁になってるフェスも多いから。例えば、Dragon AshのKj(降谷建志)を海に投げたり。打ち上げで酔っ払いすぎて(笑)」(TOSHI-LOW)

 TOSHI-LOWのその手の話で有名なのは、観客にダイブを煽ったためBRAHMANが出禁になったロック・イン・ジャパン・フェスがある。その後、TOSHI-LOWはアコースティックバンド・OAUとしてしか同フェスに出演していない。

98年のフジロックのミッシェル・ガン・エレファント「絶対に死ぬなよ」

 まず最初は、「音楽フェス名シーン集」なるコーナーだ。

 やはり、これは外せないだろう。豊洲で開催された98年のフジロックのミッシェル・ガン・エレファントの映像である。バンドが現れただけでオーディエンスが前列に殺到し、モッシュ(観客が激しくぶつかり合うこと)と熱中症で失神者が続出したステージだ。

 スタッフを押しのけてギターを弾こうとするアベフトシ。そして、「倒れてる奴はちゃんと起こしてやろうぜ」「絶対に死ぬなよ」のMCでオーディエンスを支えたチバユウスケ。両者の姿は、現在も語り継がれている。つまり、この頃のミッシェルはそれだけ皆が体験したいバンドだった。今見ても「よく死人が出なかったものだ」と、映像を見て胸をなでおろしてしまう。このときの会場の混乱は、のちの音楽フェスのリテラシーに大きな影響を与えているはずだ。

 2022年(今年)のロック・イン・ジャパンでは、アイナ・ジ・エンドが新型コロナウイルスに感染し、BiSHが出演をキャンセル。そしてBiSHが出演する予定だった8月7日、四星球(スーシンチュウ)がBiSHの「BiSH-星が瞬く夜に」をカバーしている。

 こんなふうに、アーティスト同士の絆が垣間見えるライブが今年の音楽フェスでは頻出した。例えば、ライジング・サン・ロックフェスティバルでは、藤井風が「Vaundy → King Gnu → カネコアヤノ → BiSH」のメドレーを披露。新型コロナウイルスで出演を辞退したミュージシャンたちのメドレーを、彼はパフォーマンスしたのだ。どちらかといえば、藤井風の映像を番組内で流してほしかった気もする。

 2011年の京都音楽博覧会に出演したのは、演歌歌手の石川さゆり。大漁旗を掲げた屋外のステージで、大勢のオーディエンスを前に「天城越え」を歌い上げたのだ。このときの観客の反応が興味深い。盛り上がるのではなく、じっくり聴き入っていた。冬にまつわる持ち歌の多い石川が和服姿で夏のステージに立っているのも痛快だし、そもそも「天城越え」は楽曲として普通にカッコいい。歌い終えた直後の客席からの声援も沁みた。ステージに立った石川さゆりも、きっと嬉しかったに違いない。

 実は、石川は京都音楽博覧会以外に2018年の「風とロック芋煮会」にも出演済みである。あと、演歌歌手でいえば、八代亜紀はフジロックやライジング・サン、ラウドパーク、やついフェスにも出演した音楽フェス常連アーティストだ。

 10-FEETが主催するフェス「京都大作戦」で2017年に起こったのは、落雷によるパフォーマンスの中断だ。マキシマム ザ ホルモンのライブ中に近隣で落雷が発生し、2時間に及ぶフェスの中断が余儀なくされた。

 音楽フェスにとって、雷は大敵だ。雷雨に見舞われた2012年のサマーソニックではジャミロクワイが出演をキャンセルしたし、同年のA-nationでは落雷による死亡事故が起こった。フェスに参加すると、自然の驚異をダイレクトに実感せざるを得ない。

 この京都大作戦は小休止を挟んでフェスが再開されたが、宇治市と約束した音締めの時間はどうしても伸ばせなかった。なので、ローディーが総動員でバンドセット転換をし、ホルモンを含む3つのバンドはたった55分間で全力のパフォーマンスを全うした。そして、主催者側の窮地をオーディエンスが声援で後押しするという状況でもあった。雷雨によって聴ける曲が減ったのはもったいなかったが、トラブればトラブるほど参戦者の思い出として強く残るという現実は間違いなくある。

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