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田中聖へのエール? KAT-TUN・上田竜也の“JOKER版”ラップ生披露にファン騒然

田中聖へのエール? KAT-TUN・上田竜也の“JOKER版”ラップ生披露にファン騒然の画像
KAT-TUN

 意図的なのか、うっかりなのか……。

 12月3日に生放送された日本テレビ系音楽特番『ベストアーティスト2022』の中で披露されたKAT-TUNのパフォーマンスにファンが騒然となる場面があった。

 番組後半では「プレイバック☆着うたメドレー」と題し、平成のヒット曲を振り返る企画を実施。中島美嘉が主演映画『NANA』の主題歌「GLAMOROUS SKY」を披露し、Sexy Zoneが同局のドラマ『野ブタ。をプロデュース』の主題歌だった修二と彰の「青春アミーゴ」をカバーしたあと、2006年のヒットとして、KAT-TUNがデビュー曲「REAL FACE」を生披露したのだが、ここで“事件”が起きたのだ。

 2016年4月より亀梨和也、中丸雄一、上田竜也の3人体制となっているKAT-TUNは、2018年に3人での再録となる「Real Face#2」を発表しており、現在はこちらのバージョンを披露している。番組でも、曲名は「Real Face#2」とテロップに表示されたのだが、中丸のビートボックスのあとに続く上田のラップに異変が。

 オリジナルバージョンのラップは2013年に脱退した田中聖が書いたものだったが、「Real Face#2」ではこの詞が一新されている。上田は始め、「そうさ勝ち負けさえも通過点 全てヒストリー 繋ぐ点と線」と新しいバージョンでラップしていたのだが、続く部分が「それは誰だ? Ha-Ha 俺はJOKER DopeなRhymeで泣き出す嬢ちゃん」と、突然オリジナルバージョンのラインが飛び出したのだ。テロップには「I’m a special Ha Ha 軽く突破 とっくの前から超えてるボーダー」と新しいバージョンが表示されているため、上田のラップが“間違って”いるのは明らかだった。

 上田は続くラインからは新しいバージョンの詞に戻っており、2ライン目だけがオリジナルバージョンでラップするという形となった。これにファンは騒然。「そりゃ焦るしラップもこんがらがるだろうに絶対止めずにやりきった上田くんかっこよすぎる」「中丸くんがボイパの後に『レッツゴー』言わないでアドリブで『ベストアーティスト!』って言ったから上田くんラップ歌詞間違えちゃったのかな……」「亀梨くんのイヤモニの調子が悪いのに気が付いた上田くんが、 とっさにラップを変えて、みんなの視線を、自分に向けるようにしたのかな」という声もあれば、一方で「JOKER言ったの絶対わざとやろ、ほんとにもう、、、上田竜也って、、、」「音声トラブルはわかるが、だからと言って上田がjokerのほう歌う理由ないだろうしあえてとしか思えん」「このタイミングで俺はJOKERは涙出た。上田くん#2に慣れてるはずで間違える訳ない」と、意図的だったのではと考える声も。ちなみに「JOKER」というのは田中のMCネームだ。

 確かに番組では、なんらかの音響トラブルが発生していたようだ。イントロで亀梨は右側のイヤーモニターを外したまま歌い、その後に右のイヤーモニターを掲げてPAに何か指示をするような動きを見せている。中丸も冒頭のビートボックスをする途中でやはり右のイヤーモニターを外していた。

 そのため、音響トラブルに惑わされて上田がミスをしてしまったのではと考えるファンが多いようだ。KAT-TUNと『ベストアーティスト』といえば、田口淳之介が脱退・退所を突然発表したのが7年前の同番組の中だった。思わぬ因縁が続いているのだろうか……。

 しかし、“うっかりミス”の可能性は低いのではと音楽関係者は指摘する。

「ああいう畳みかけるラップというのは口が覚えているものなので、最初から間違えてしまったのならともかく、途中の一文だけ別のバージョンになってしまう間違え方というのはちょっと考えにくい気がします。番組は“2006年のヒット”として紹介していましたし、企画趣旨を汲んでオリジナルバージョンを混ぜたと考えるほうが自然では」

 特にここ数年はずっと「Real Face#2」を披露してきたということもある。

「また、上田さんは過去に『Will Be All Right』という曲のパフォーマンス中に、『Keep the faith』で田中さんの書いたラップを混ぜたこともあります。それに、KAT-TUNは田中さんのことを“タブー”扱いはしておらず、SixTONESのメンバーである弟の田中樹さんと共演した際には、中丸さんが『声も(兄に)似てきたね』と言ったり、上田さんが『樹って田中の弟?』『兄ちゃんも観てるぞ!』と言ったことも。特に後者は2020年の『炎の体育会TV』(TBS系)での一幕で、つまり民放ゴールデン帯でこうした発言ができているということです」(アイドル誌記者)

 今回の上田のラップについては、田中への「エール」ではないかと解釈するファンも少なからずいるようだ。

 2013年10月、「度重なるルール違反行為があった」としてジャニーズ事務所から専属契約を解除された田中は、2017年5月に大麻取締法違反で現行犯逮捕された。不起訴処分となり、その後活動を再開したが、今年2月には覚醒剤取締法違反容疑で逮捕され、翌月には覚醒剤・危険ドラッグ所持などの疑いで再逮捕。保釈後、懲役1年8月、執行猶予3年の有罪判決を受けたが、6月に覚醒剤所持の現行犯でふたたび逮捕されることに。そして『ベストアーティスト』放送の4日前となる11月29日、知人女性への恐喝の疑いで、薬物依存治療のため入院していた病院内で逮捕されたことが報じられたばかり。

 こうしたタイミングだったことから、「きっと上田くんからのエールだと思う」「もしかしたらあれは、“上田竜也なりの今の田中聖へのエール”でもあったのかな?」「上田くんなりのJokerへのエールだといいな…」という声も上がっている。

 ただのミスだったのか、番組企画を意識して意図的に“2006年版”を入れたのか、元メンバーへのメッセージだったのか……。いずれにせよ、KAT-TUNが音響トラブルを乗り越え、生放送ならではのパフォーマンスをしっかり魅せたというのは間違いないだろう。

宇原翼(ライター)

雑誌、ウェブメディアの編集を経て、現在はエンタメ系ライター。

うはらつばさ

最終更新:2022/12/04 06:00
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