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堺雅人、事務所とゴタゴタ? 独立しても「干される心配なし」の諸事情

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堺雅人(Getty Images)

 俳優の堺雅人が2022年末をもって、デビューから所属していた大手芸能事務所・田辺エージェンシーを退社していたことが明らかになった。同事務所の公式サイトなどでの告知はなく、トラブル含みの独立劇かと見られている。

「仕事の方針をめぐって、事務所と堺さんサイドに温度差があったようです。事務所サイドとしては、堺雅人という看板を重視し、話題性の高い仕事を中心にセレクトしていたようですが、堺さんは小さな仕事でもやりたいというスタンスだった。特に、舞台系の仕事をやっていきたいという思いもあったみたいですね」(芸能事務所関係者)

 トラブル含みの独立となれば、悪しき“芸能界のしきたり”に則って、堺が干されるという展開もあるのだろうか。

「田辺エージェンシーと言えば、昭和の時代から芸能界に大きな影響力を持つ老舗ですが、現在はタモリさんと永作博美さんが所属しているくらいで、特に“大手事務所”という印象でもない。そういった状況もあり、田辺エージェンシーとしても、堺さんを干すように業界全体に働きかけるなんてことはしないと思いますよ。時代が違いますからね」(同)

 とはいえ、田辺エージェンシーと古くから付き合いのあるテレビ局関係者が勝手に“忖度”して、堺雅人を起用しないということも考えうる。そうなった場合、堺が食いっぱぐれてしまう可能性はないのか?

「堺さんは次の7月クールに放送予定のTBS系日曜劇場『VIVANT(仮タイトル)』に主演することになっているので、独立後も当面のギャラは確保できているということ。そもそも堺さんは2年に1回くらいのペースでドラマに出演していたので、この『VIVANT』を挟んで、向こう2年くらいはゆったり仕事ができるということですね」(同)

『半沢直樹』シリーズの大ヒット以降、テレビドラマを中心に活躍してきた堺雅人。独立後は、さまざまなメディアでの活躍が期待されそうだ。

「『半沢直樹』のイメージが強すぎていることもあり、堺さんは出演する作品がどうしても限られてしまう。そのせいもあってか、これだけ有名で人気のある俳優なのに、大ヒットした主演映画もあまりないんですよね。それも結局、テレビドラマを重視する田辺エージェンシーの方針ということだったのでしょう。独立後は、テレビドラマよりも映画やNetflixなどの配信ドラマにも積極的に出演していくことになると思います」(映画関係者)

 早稲田大学演劇研究会を母体として発足した劇団「東京オレンジ」で本格的なキャリアをスタートさせた堺。今後は、演劇の世界で積極的に活動したいと願っているという。

「小劇団での仕事なら、芸能界の影響力なんて関係ない。もし俳優の所属事務所が”圧力”をかけてくるなんてことがあったとしても、なんの問題もなく活動できます。もちろん、今さらそんなこともないでしょうし。いずれにしても今回の独立で、堺雅人さんのキャリアに傷がつくなんてことは考えにくいです」(同)

 どうやら盤石の状態で自由に活動する状況を手に入れたと思われる堺雅人。今まで以上の大物俳優となっていくかもしれない。

田井じゅん(エンタメウォッチャー)

1985年生まれ。神奈川県出身。専門学校在学中より、ミニコミ誌やフリーペーパーなどでライター活動を開始。一般企業への就職を経て、週刊誌の芸能記者に転身。アイドル業界や音楽業界を中心に、その裏側を取材中。

たいじゅん

最終更新:2023/01/19 09:00
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