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なにわ男子・藤原丈一郎がプロ野球中継「生実況デビュー」で現役アナは戦々恐々?

なにわ男子・藤原丈一郎がプロ野球中継「生実況デビュー」で現役アナは戦々恐々?の画像
『まだアプデしてないの?』公式Instagramより

 なにわ男子の藤原丈一郎が、6月14日にABCテレビが生中継する阪神タイガース対オリックス・バファローズのセ・パ交流戦中継で実況を担当することが発表された。

 子どもの頃からのオリックスファンで知られる藤原は、昨年のオリックスリーグ2連覇、日本一の優勝特番にも呼ばれるなど、野球ファンの間でも認知度は高い。

 とはいえ実況を担当するとなると話は別だが、2021年にはすでに、やはり阪神対オリックスのセ・パ交流戦中継にゲストとして実況席デビューを飾っており、出しゃばることなく豊富な知識と的確な解説を披露したことで話題を集めた。

 そして昨年から、なにわ男子のレギュラー番組『まだアプデしてないの?』(テレビ朝日系)の企画の一環で実況の指導も受けていた。

「プロ野球の実況に本気で挑戦したいという藤原の夢を叶えるため、テレビ朝日のアナウンス部が全面協力し、田畑祐一アナウンサーが3カ月にわたって“ガチ”指導。昨年7月に前後編で放送された際はまだまだ課題が多いとして厳しめの採点でしたが、今年3月の放送では、苦手だった即時描写(目に入ったものをひたすら実況し続けるトレーニング)にもかなりの上達が見られ、“最終テスト”も合格。業界内でも『藤原の実況はめきめき上達している』と高評価でした」(在京テレビ局関係者)

 今回は阪神・オリックスOBの糸井嘉男氏が解説で、その隣に座って試合中継を仕切ることになる。

「一発勝負の生中継なので、失敗や焦りなどすべてが画面越しから伝わります。この点は“現場”に強いアイドルなら大丈夫そうですが、もうひとつ課題があり、それは自分ひとりで実況すればいいというものではなく、フリートークや解説が決してうまくない糸井氏を盛り立てて、彼に喋らせるよううまく話を振ってあげないといけないということ。これを生でやる必要がありますから、『アプデ』での実況収録とはまったく次元が違う。ただこれをうまくこなし、一定の評価を得られれば、全国放送での展開や、他局からの依頼もあるでしょう」

 一方、今回の藤原の抜擢に戦々恐々としているのは現役のスポーツアナウンサーたちだ。

「専門知識も多く必要とされ、場の空気をうまく掴んでそれを視聴者にわかりやすいように伝えなければならないなど求められるスキルも多いため、スポーツアナウンサーは専門職の位置づけでした。ところが近年は、芸人や訓練を受けていないフリーアナウンサーが担当する機会が急増。参入の壁が確実に下がっています。人気アイドルでもある藤原がスポーツアナウンサーをこなせるようになると、かつてSMAPがバラエティ界を席巻したのと同じくらいの衝撃度がある。藤原はジャニーズということもあってテレ朝のアナウンス部が全面バックアップするなど、局側の“目論見”も感じられるため、簡単にマネできる例ではないでしょうが、今後他事務所のスポーツ好きアイドルが参戦する流れも加速しそうです」(芸能関係者)

 14日の中継は関西ローカルだが、近年スポーツの中継はTVerを始めとした配信メディアでもリアルタイムで視聴できる例も増えている。藤原の活躍次第で、今後のスポーツメディアを取り巻く環境が激変するかもしれない。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/06/09 07:00
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