日刊サイゾー トップ > エンタメ > アイドル > STARTO(旧ジャニーズ)  > なにわ男子LINEスタンプ物議のワケ

なにわ男子×『24時間テレビ』LINEスタンプ、「タイミング最悪」と物議のワケ

なにわ男子×『24時間テレビ』LINEスタンプ、「タイミング最悪」と物議のワケの画像1
なにわ男子の西畑大吾(左)と大橋和也(右)

 ジャニーズ事務所の創業者・故ジャニー喜多川氏による未成年タレントへの性加害問題はさまざまな余波を生み、ますます社会問題化している。

 「日刊ゲンダイ」(日刊現代)は6日、国民栄誉賞受賞作曲家・服部良一の次男である服部吉次氏の実名告発を掲載。同日発売の「週刊文春」(文藝春秋社)は〈ジャニーズ「23人の性被害調書」〉と題して、同誌に告発した被害者たちの一覧を載せたほか、こうした問題の影響により、木村拓哉に内定していた資生堂のCMが白紙になったと報じている。

 また、ジャニーズ事務所に真摯な対応を求めた発言をした音楽プロデューサーの松尾潔氏が、15年間在籍したスマイルカンパニーから事実上の解雇となったことを報告したことも大きな反響を呼んだが、6日付の「日刊ゲンダイ」での連載にて松尾氏がその経緯を説明。スマイルカンパニーの看板である山下達郎も、ジャニー家との「義理人情」を重んじ、親交のあった松尾氏の契約を途中終了することに賛成したという。

 こうした逆風の中、12日に発売する2ndアルバム『POPMALL』のプロモーションに力を入れているのがなにわ男子。7日放送の『ミュージックステーション』2時間スペシャル(テレビ朝日系)、8日放送の『Venue101』(NHK総合)、12日放送の『2023 FNS歌謡祭 夏』(フジテレビ系)など生放送の音楽番組に相次ぎ出演し、13日にはNHKの音楽番組『SONGS』で特集も組まれるなど、性加害問題などなかったかのような活躍ぶり。

 8月26日・27日に放送される日本テレビ系チャリティ特番『24時間テレビ46』ではメインパーソナリティを務めるが、7月6日、同番組の公式LINEスタンプが発売された。デビュー曲にあるセリフ「ねぇ、今もだよ」や、西畑大吾の造語「天最高!」、大橋和也の自己紹介に出てくる「おしりぷりんぷりん」などのほか、今回のテーマ〈明日のために、今日つながろう。〉に掛けた「つながろう」や、「すみまセンター分け」「行ってきマンモス」といったなにわ男子考案のスタンプが40種登場したのだが……。

なにわ男子×『24時間テレビ』LINEスタンプ、「タイミング最悪」と物議のワケの画像2
24時間テレビ46愛は地球を救うスタンプ

「ファンからは『なにわちゃんのスタンプ買ったよ~!』『これからいっぱい使うね』など喜びの声が上がりましたが、一部のスタンプが性加害を想起させるとして物議を醸しました。6月29日発売の『週刊文春』では元ジャニーズJr.の石丸志門氏が当時受けた被害を生々しく告白しており、“お尻にクリームを塗った”など肛門性交の様子までがウェブ版の『文春オンライン』を通じて拡散されたばかり。『おしりぷりんぷりん』は、『プリン食べすぎてお尻ぷりんぷりん! 大橋和也です』というファンにはおなじみの自己紹介ギャグから来ているのですが、このギャグをやる際は大橋がお尻を突き出すポーズを取っており、LINEスタンプにもそのポーズを取った大橋の姿が。そのため、ファン以外からはジャニー氏の性加害を連想してしまうという声も少なくなかったようで、最悪のタイミングでの発売といえるかもしれません」(女性誌記者)

 なにわ男子としては恒例のギャグをスタンプ化しただけであるがゆえに、想定外の反応とはいえそうだが……。

「このスタンプは当然『24時間テレビ』のチャリティグッズのひとつで、収益金は24時間テレビ委員会に寄付されるし、発売元は日本テレビ。状況を考えれば日テレ側がしっかりハンドリングすべきところだったでしょうが、“持ちギャグ”ということで却下しづらかったのかもしれません。しかし世間からは“そういう反応”が出ることは事前にわかっていたはずで、実際、プレスリリースでは『おしりぷりんぷりん』スタンプについて言及しているのに、スタンプの画像例からはなぜか『おしりぷりんぷりん』のスタンプが外されている。ただでさえ『24時間テレビ』の存在意義が問われている中、今回のテーマは『子ども、環境、SDGsなど、未来に向けて考えるべき社会問題』を、なにわ男子らが『自ら率先して取材、発信』するという『未来志向』の『24時間テレビ』だとされており、まず取材・発信すべき社会問題こそジャニーズ事務所だろうと猛批判を受けていますが、こうした“通常運転”によってますます世間との意識の乖離が浮き彫りになってきていますね」(テレビ誌記者)

 『24時間テレビ』は長らくジャニーズタレントがメインパーソナリティを務め、“ジャニーズ特番”的要素も強い番組だが、今回改めて番組の意義を問われることになりそうだ。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/07/07 12:00
ページ上部へ戻る
トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

『24時間テレビ』強行放送の日テレに反省の色ナシ

「愛は地球を救う」のキャッチフレーズで197...…
写真
イチオシ記事

バナナマン・設楽が語った「売れ方」の話

 ウエストランド・井口浩之ととろサーモン・久保田かずのぶというお笑い界きっての毒舌芸人2人によるトーク番組『耳の穴かっぽじって聞け!』(テレビ朝日...…
写真