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バスケW杯の空席問題の背景にある「スポンサー問題」と「八村塁の不在」

バスケW杯の空席問題の背景にある「スポンサー問題」と「八村塁の不在」の画像
公益財団法人日本バスケットボール協会公式サイトより

 8月25日に始まった『FIBAバスケットボール・ワールドカップ』で大騒動が起こっている。

 今回は日本、フィリピン、インドネシアの3カ国で共催されており、日本は25日に8000人収容の沖縄アリーナで一次リーグE組初戦のドイツと対戦、63対81で敗れた。一方、27日のフィンランド戦は98対88でヨーロッパ勢に初勝利となる歴史的な1勝を手にし、大いに盛り上がっている。

「チケットはバスケットボール人気も手伝って、前売りで完売していました。ところが大会を主催するFIBA(国際バスケットボール連盟)の発表では、25日の観客は6397人。日本ベンチ付近の席は明らかに空席が目立ち、とても満員御礼と呼べる状況ではありませんでした。座席は全席指定で、高額な座席では1席4万円もしましたが、今回空席が指摘された場所はもともと販売していない席。日本バスケットボール協会は、FIBAや関係先と事実確認をしています」(スポーツライター)

 国際規模のスポーツ大会では過去にも同様のことが発生しており、その大半は「スポンサー問題」が絡んでいる。

「どの大会もかなりの数の協賛企業がいるため、協賛の金額に応じて代理店は試合の観戦チケットを割り当てます。その用途はさまざまで、消費者へのプレゼント用に使われる場合もあれば、社内の福利厚生、あるいは役員がさらに取引先に配って商売のきっかけ作りをすることも多い。テレビ中継局も優先的にチケットをもらったり購入することができますが、その時も差配は代理店が仕切っています」(在京テレビ局関係者)

 FIBAは26日、大会のエグゼクティブディレクターのデービッド・クロッカー氏の声明を発表。問題の空席は「複数の法人により購入」されたもので、理由は不明ながら来場しなかったために空席になってしまったという。調査は引き続き行われつつ、同じ問題が起こらないよう「最善を尽くす」と宣言しているが、前出の在京テレビ局関係者は「また起こりうる」と下を向きながら話す。

「そもそも、“スポンサー筋からチケットをもらった人全員が入場することがない”というのは、ある程度想定できていたことだと思います。今回は、開催地が沖縄と遠方なのもありますが、日本代表に八村塁が不参加だということも大きい。誰もが知るNBAスター選手が参戦すれば絶対に観に来ますから。3月のWBCで大谷翔平が不参加だった場合をイメージすれば分かりやすいのでは」

 本州からの交通手段が航空機メインで、宿泊なども含めば決してタイパ・コスパがいいとは言えない。「一般のファンの方には申し訳ないが、それをも度外視してバスケW杯に駆けつけてもらえるうような魅力が今の日本代表にはない」(広告会社幹部)というのが、厳しい現実なのかもしれない。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/08/28 07:00
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