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“神に最も近い男”角川春樹 宇宙、宗教、映画を斬る!(前編)

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 昨年、「血を流さず、文化侵略によって、世界を平和的に席巻するのがオレの夢。そのためにも、脳細胞の覚醒が必要なんだ」と本誌に熱く語った、出版界・映画界の風雲児、角川春樹氏。そんな彼が今年6月、新作映画『神様のパズル』をいよいよ公開させると聞き、自宅を訪ねた。男は袴姿で現れ、来たる脳細胞の覚醒、つまり人間から神への脱皮に備えるべく、この日も木剣を振って肉体改造に励んでいた。

 本誌07年8月号に登場した際に、「人間から脱皮し、神の領域に近づいている段階。あと3年以内に確実に覚醒する」と断言した角川春樹氏。あれから9カ月、神へのカウントダウンはどこまで進んだのだろうか? また、エグゼクティブ・プロデューサーを務めた新作ラブコメディ『神様のパズル』では、鬼才・三池崇史監督と初タッグを組み、“宇宙はどのようにして誕生したのか?”という人類にとっての永遠の謎に挑んでいることでも注目される。

 麻薬取締法違反の罪による2年5カ月の服役経験を含め、破天荒な人生を歩んできた出版者であり俳人でもある角川氏にとって、“神”とはどのような存在なのか? メディアミックス戦略により社会を席巻した映画プロデューサーとして、テレビ局主導でなくてはヒット作を生み出せなくなってしまった現在の邦画業界をどう見ているのか? 市ヶ谷の陸上自衛隊駐屯地を見下ろすペントハウスにて、木剣を手に人間の肉体からの脱皮を図る角川氏から、スピリチュアル・メッセージを受け取った。

「木剣をいくら振っても、まったく疲れないんだ。前回のインタビューでは1万回を目指していると答えた? いや、今はもう2万5000回に達しているよ! この木剣というのは非常に重くて、剣道の国体級の選手でも1000回も振れないもの。全脳細胞を覚醒させるために、まず肉体を強化せねばと始めたんだが、もう肉体的には人間の領域を超えてしまった。脳細胞も今年中には覚醒しそうなんだ。ただ、残念なのが『神様のパズル』が公開される6月7日には間に合わないということ。公開前までにオレの脳が“開いて”いれば、今までにない公開戦略が立てられたんだけどな(笑)」

 人間の脳はフィルターをかけられた状態にあり、通常3%程度しか活用されていないが、肉体を強靭化した上でフルに覚醒させようというのが角川氏の考えだ。「50%開けば、すでに神の領域」と言う角川氏。そうなると、今回が〝人間〟角川春樹としての最後のプロデュース作品なのか?

「ん、人間としての最後の作品?(笑)まぁ、脳が開いても肉体的には人間ではあると思うがね。でも、
その時は映画宣伝・配給とか、そういうレベルじゃなくて、もっと根本的に変わっているだろうな。観音さまにチャネリングできる尼僧の白石慈恵氏によると、木剣1万5000回を超えた段階で、すでに人間ではなく超人の領域らしい。過去にさかのぼって、柳生石舟斎や宮本武蔵とイメージの世界で向き合っても、負ける気がしないんだよね。人間は、神話の時代は200~300歳まで生きていたのに、なぜ現代人は短命になったのか。“ブラフマー”の封印といわれているんだが、宇宙の創造主であるブラフマーが人間の脳にフィルターをしていると考えられている。自分の場合は、その封印が解けかかっているわけだ。自分は200歳は生きるんじゃないかな。だって、ちっとも老化してないからね。木剣をいくらでも振れるんだ。交代でそれを数えている社員たちのほうが、大変だよ(笑)」

 どうも凡庸な我々人間の肉眼ではとらえられないものが、角川氏にはいろいろと見えるらしい。具体的には、どのようなビジュアルなのか?

「1万5000回を超えた瞬間に、いろいろな神々が祝福に現れてね、『あ、これが神の領域か』とわかったんだよ。目を閉じて木剣を振っていると、世界中の祭りのような、予想もしなかったビジュアルが次々と浮かんでくるんだ。本当は“キング・オブ・ヨーガ”とインドでも公認されているヨーガ指導者の成瀬雅春氏と一緒にインダス河の上流で修行して、6月中に脳を開きたかったが、映画の公開があるからインド行きは9月に延ばした。大自然の中でのほうが開きやすいんだ。でも、やはり6月中に開きたいという思いがあるから、木剣3万3000回を6月までにクリアできるようにしたいと考えている。1秒で1回振るとしても、12時間はかかるだろう。途中で食事2回と水分を補給する時間を含めてだがね」
(長野辰次|文 伊丹 豪|写真/後編へ続く

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最終更新:2008/05/12 16:54
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