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YouTubeの“MAD動画”を角川が続々公認中!

kadokawabatch.jpgこれが角川グループの“公認バッチ”

 2日、動画共有サイト「ニコニコ動画」が、いわゆる“MAD動画”を含む著作権侵害動画について削除する方針を権利関係3団体に申し入れた。これを受けて、ユーザーの間では「MADなしのニコニコには何の魅力もない!」「MAD作者はどこへ行けばいいのか!?」など不満の声が上がっているが、一方の「YouTube」では権利者側の最大手である角川グループが先日の宣言通り(記事参照)“MAD”公認の動きを活発化させている。

 こうした動きは先月から始まっており、角川はすでにYouTube上にアップされていた違法動画をチェックし、公認する作品の作者にメールでコンタクトを取っているようだ。

 複数のMAD作者がブログなどで公表したところによると、角川からの“公認メール”は「角川グループコンテンツ管理部門」名義で送られており、「角川グループの作品を好意的に活用された作品だと判断」したMAD作品に対して公認バッチを与える旨が記されている。

 このバッチが与えられた動画は角川グループの公認コンテンツとなり、広告が掲載されるとともに、著作権に関する問題についても角川側が担当することになるという。こうした角川の動きに対し、ユーザーや作者の評判もおおむね上々のようだ。

「中には、角川に『公認してくれてありがとう!』と電話をかけてくる作者もいますよ。角川はこれからもMADの“認可”を進めていきます」(角川デジックス代表取締役社長/福田正氏)

 一方で、「ニコニコ動画」が今回“MAD削除方針”を申し入れた権利者側の団体の中にも、角川映画や角川書店など、角川グループの社名が見受けられる。YouTubeでは公認の動きを見せる角川グループだが、ニコニコでは認められないということなのだろうか。前出記事の通り、福田社長はニコニコとも話を進めると語っていたが……。

「ニコニコさんとの話し合いも、まだ終わったわけではない。角川として、MAD動画に積極的に関わっていく気持ちは変わってないですよ」(同)

 またニコニコ側も「今後も話し合いは続けていく」(株式会社ドワンゴ広報)としており、今回の申し入れが“MAD問題”についての「結論」というわけではなさそうだ。

 明らかな脱法状態のまま爆発的に広まったネット上の“MAD動画”というブームは、今まさに過渡期を迎えている。

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最終更新:2008/07/07 11:16
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