
16日、元・タレントの田代まさし氏が出所後初めて公の場に姿を現した。覚せい剤所持の罪で投獄されていた田代氏は、先月26日に約3年半の刑期を終えて黒羽刑務所を出所しており、この日、ライブハウス・阿佐ヶ谷ロフトA(東京都杉並区)で行われた雑誌『創』(創出版)主催のトークライブに出演する運びとなっていた。
トークライブに先立って行われた記者会見にはテレビカメラがずらりと並び、取材陣約80名が集まるなど注目度の高さを窺わせた。

また今後の予定についても、「エンターテイメントの仕事をやりたい気持ちもあるが、今はまだ考えられる状態ではない」とのこと。あまり食欲がないこと、この日も点滴を打ってから会場入りしたことなどを明かし、まずは3年半の刑務所生活を終えた身体を社会に慣らしたいと話した。
また、刑務所での暮らしについてはテレビが主な娯楽だったとしながらも、かつて在籍していたラッツ&スターが歌う姿を画面越しに眺めながら、ひどく落ち込んだことなどを告白した。
会見中、田代氏は落ち着きながらも憔悴した様子は隠せず、睡眠薬の影響からか呂律が回らない場面もしばしば。収監中に離婚が成立した家族について報道陣に尋ねられると、「幸せになってほしいと思う」と目を伏せるなど、終始神妙な面持ちだった。

一方、150人以上の観客を集めた夜8時過ぎからのトークライブには、田代氏もややリラックスした表情で登場。大歓声のタシロコール、マーシーコールで迎えられ、客席からは「待ってたぞ!」「おかえり!」の声が上がった。田代氏もこの歓迎は予想外だったようで、頬をゆるめる姿も見られた。トークライブの第一声では、
「えー、悪い事すると捕まるぞ、刑務所に入れられるぞ、つらいぞ、だから悪い事はやめましょう」
と、客席をしっかりと見つめながら語りかけた。
この日、会場には福岡県や石川県から来たという客もあり、田代氏は感激した様子だった。
トークライブも『創』編集長・篠田氏らを交えて行われ、逮捕前に家族に決別宣言を受けたショックで薬物に溺れていった経過や、10日間に渡り一般女性とともに薬漬けの日々を送っていたエピソードなどが紹介され、「逮捕されなければ間違いなく死んでいた」(篠田氏)という当時の田代氏の様子が克明に語られた。
ライブの後半には観客との質疑応答の時間も設けられ、「出所後、まず何をしたか?」という問いに対して、
「高倉健の『幸せの黄色いハンカチ』みたいに、まずビールとラーメンを食べたかったんだけど、週刊誌に見つかるのが恐かったのでコンビニで甘栗やアーモンドチョコを買って貪り食った」
と答えた。また、観客の女性から「田代さんの誕生日(8月31日)を一緒に過ごしたい」という熱いラブコールを受けて照れくさそうにはにかむなど、終始和やかな雰囲気でライブは進行した。
『創』編集長・篠田氏が「これから月一くらいでライブやろうか?」と提案すると、田代氏も「いいですね」と返答。客席からは大きな拍手が上がった。
3年半の服役中に携帯電話が使えなくなってしまい、関係者ともほとんど連絡が取れない状態だという田代氏。「芸能界への復帰は厳しいと思う」と語りながらも、前向きに生きていく姿勢を見せてファンを安心させた。今後、通院なども含めて社会復帰への道筋を模索してゆくという。
終演後、神奈川県から駆けつけたという男性(26)に話を聞くと、「とりあえず顔が見られたので安心しました。次のライブがあるなら、また元気な姿を見に来たいと思います。できれば今度はダジャレもやってほしい」と、この日は封印していた田代氏得意の小道具ダジャレをリクエスト。
来月には52歳になる田代まさし氏。心機一転、新たな道を歩いてゆく。
創 (つくる) 2008年 08月号
マーシー出所後の初インタビューは『創』8月号に掲載中!
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