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自宅のPCから46億年の旅『Google Earthでみる地球の歴史』

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『Google Earthでみる地球の歴史』岩波書店

 子どものころ、地図帳を引っ張り出してはよく地図を眺めた気がする。「日本は小さいなあ」とか「グリーンランドは穴だらけだなあ」とか、そんな他愛もないものだが、一日中眺めていても飽きなかった。現在は「Google Earth」という、衛星写真で俯瞰した地形を眺められるツールが出きて、「地図眺め」も大きく変わった。

 この本『Google Earthでみる地球の歴史』は、地質学者で東北大学大学院の助教授を務める後藤和久氏が、Google Earthの写真を用いて地球の歴史を追った本だ。大きく「自然」「災害」「地球史」の3章に分けられ、全40点の衛星画像が掲載されている。エクアドル・ガラパゴス諸島、アメリカ・グランドキャニオン、エジプト・王家の谷などの概要や成り立ちが、地質学の観点からこと細かに説明されている。また、Google Earthの使い方、バージョンアップの方法も記載されていているので、パソコンが苦手な人にも親切な作りとなっている。

 近々に起こった「四川大地震」「スマトラ沖地震」の被害の跡や断層の様子も、地質学的観点から見ると、その規模の大きさが一目瞭然。他にも、46億年前の地球誕生から、隕石衝突による氷河期の到来、エベレストの形成など、地質学とは色んなことが分かるのだなあ、と目を開かされる思いだ。SF映画でも見ているような気分になる。

 地質学者にとって地図は欠かせないアイテムである、と後藤氏は語る。現地調査の下調べの際、古い地質図を用いるより、Google Earthはずっと確実に、ハズレ無しに調べられるのだという。火山の火口もまん丸のその形がはっきりと分かるし、サンゴ礁の海はエメラルドグリーンに色づいている。ヒマラヤ山脈の中でもエベレストの高さは一際だ。

 旅行に行くとき、その土地の歴史などを知っておくと旅が何倍も楽しめるように、地球科学的背景を知っておくと、現地に行ったときの感動も深い。この『Google Earthでみる地球の歴史』で地球46億年の足跡を辿ってみよう。いつかは行ってみたいあの土地もより一層、魅了的に映ることだろう。
(文=平野遼)

後藤和久(ごとう・かずひさ)
1977年生まれ。東北大学大学院研究科附属災害制御研究センター助教、専門は地質学、とくに、地球外天体衝突と生物絶滅。原生代初期のスノーボールアース現象、先史・歴史時代の津波現象の解明など。


Google Earthでみる地球の歴史


どんな場所でもひとっ飛び


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2010.01.14 木   はてなブックマーク BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク livedoor クリップ みんトピに投稿 newsing it! この記事をChoix! 友達に知らせる Twitter



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