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 >   > 「音楽が一秒で降りて来る瞬間、それは幸福な体験」音楽家・菅野よう子の世界(前編)
『シュアリー・サムデイ』公開記念インタビュー

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 俳優・小栗旬が初めて監督を務める、ということで話題を振りまいている映画『シュアリー・サムデイ』の公開が、いよいよ目前に迫ってきた。

 本作の魅力として、ドライブ感あふれるシナリオや濃いキャラを演じる俳優陣の演技などが挙げられるが、それ以外にも日本が誇る音楽界の至宝・菅野よう子が手掛けるサウンドトラックも忘れてはいけない。

 特に、トータス松本、曽我部恵一、石毛輝(the telephones)、ROY(THE BAWDIES)、近藤房之助、手嶌葵といった錚々たるアーティストの歌声と菅野よう子の奏でる泥臭く、ソウルフルな音楽が生み出す「熱い」歌モノは必聴ものである。

 今回は、菅野よう子の口から映画『シュアリー・サムデイ』、そして自身の手掛けたサウンドトラックの魅力。そして音楽観に至るまでを、たっぷりと語ってもらった。

──『シュアリー・サムデイ』の音楽制作を請けるまでの経緯を教えてください。

菅野よう子(以下、菅野) 小栗旬さんは『カウボーイビバップ』(註1)が大好きで、私のレコードも全部持っていてくださったんです。そこで今回初めて監督として映画を作るにあたり、「ダメ元でお願いに来ました!」ってまっすぐなオーダーが直接ありました。最終的にお請けするって決めてから制作までの期間は本当に短かったですね。映画の中で演奏シーンがけっこうあり、俳優さんたちの練習期間も考慮してデモを前もってお渡しする必要がありました。

──最終的に何曲作られたんですか?

菅野 50曲くらいですね。実質の制作期間は、3日か4日くらいしかなかったかな。今回はスケジュールは本当に大変でした。

──今回のサントラは50~60年代くらいのアメリカ映画の劇伴や、ソウル・ミュージックの影響を感じたのですが、これは監督からそういうイメージというオーダーがあったんですか?

菅野 特に具体的なオーダーはなかったです。ただ監督のたたずまいに、私から見るとそこはかとない虚無感や漂ってくる部分があって。若いんだけど、すごいクールなところとか、やんちゃでガチャガチャしているんだけど視線がどこか冷めている部分を感じたので、ああいうサウンドになりました。内容に沿わせて表面的にはやかましいんですけど、ポイントポイントで、3センチくらい浮いたような楽曲も入れてバランスを取ったという感じですね。

──本作は音楽が作品で重要な意味を持ちますが、アニメはともかくとして実写作品ではここまで音楽に寄った映画はやられたことはありませんよね?

菅野 邦画ではあまりないです。

──自分の作った音楽が実写の映像作品とミックスされたのを観て、どう感じましたか?

菅野 今まで邦画の仕事をやらせていただいて、音楽の立ち位置が難しいと思っていたんですけど、今回好き勝手やらせてもらっても、画面に拮抗しているっていうか、音で騒いで邪魔しても成立していた。いっしょにガチャガチャやっている感じがあって、こういう感覚は今までの邦画の仕事ではあまりなかったので、幸せな仕事でした。

──初めての経験だった。

菅野 そうですね。映画だと、どうしても役者さんの演技を立たせるために音楽はちょっと引いてくださいとか、演技がいまいちなんで音楽で泣かせてください! とか、テンポがイケてないんで音楽でもっていってくださいとか、正直言ってそういう細かなお願いごとって多いんですよね(笑)。感情表現する役割を演じたり、欠けをカバーする繊細な役割を音楽が担わざるを得ず、盛り上げ方にも監督の個性が出て押しの強いものは好まれないことも。アニメはそれに比べれば自由度が高いです。製作期間の長さの違いも大きいです。今回は監督自身、「アニメっぽいカット割りにしたい」「舞台設定も昭和だか日本だか、時代や場所がわからないようにしたい」って仰っていたので、『シュアリー・サムデイ』の音楽はアプローチとしてはアニメに近いです。

──では、今回は自由でやりやすかった。

菅野 はい。何やっても、画に対してぶち壊さないで済んだっていう(笑)。

──ぶち壊してしまったことってあるんですか?

菅野 はい(笑)。いつもぶち壊してると思う。でも、分かっていてぶち壊してるつもり。見ている人に何も与えないくらいだったら、ひどくても「何か」は残ったほうがいいと思っています。何にも残らないくらいだったら、まずいものを食べたほうが「食べた!」って感じる方なので(笑)。何もなければ音だけでもと「ワル目立ち」して、孤軍奮闘してしまう傾向があるんですけど、今回はそんなこともなく、音楽は音楽で勝手に遊んでると絵のほうも勝手に遊んでくれてる作品でしたので、ふと気がつくと面白いことになっていました。

──監督はあえてそれを狙って自由にやらせたのでは?

菅野 (監督は)一生懸命やっていただけだと思います。ただ、素地にエンタテイメントの感性のある方だと思います。これが理屈じゃないんですけど、「エンタテイメントしよう」って思ってる方って「無理」が出ますし、逆に「エンタテイメントなんて関係ないぜ」って思ってる方の作品も見ててきつい。すごく自然に、人に観てもらうのがどういうことなのかっていうのが染み付いている方、という感じがします。マイケル・ジャクソンみたいな。そこに立っているだけでもかっこいいみたいな(笑)。

──本作のタイトルにもなっているテーマソング『SURELY SOMEDAY』。これがまた泣ける名曲なんですが、作詞&作曲したトータス松本さんとのコラボはいかがでしたか?

菅野 デモをもらった時にすごい詞がいいよねって監督と言っていて、雰囲気もよかったので、デモをそのまま使わせていただきました。デモの時は最後の「ラーララー♪」ってフレーズがなかったんです。アレンジの段階でそのフレーズを入れさせていただいて、サントラの他の曲にもちょっとずつそのフレーズを潜ませたんです。そうすることによって、映画中お客さんが無意識のうちにそのフレーズを何度も聞くことになって、最後にそれが出てきた時に、何となく知ってるという風になりたいな、と思って。で、最後に流れる『Because』って曲までそれが入ってるんです。何回も何回も形を変えて出てきているっていう......、小細工?(笑)。

──そういう小細工は、よく用意したりするんですか?

菅野 ただガチャガチャといろんなアーティストが参加しているサントラもありえると思うんですけど、今回に関しては小栗監督の初作品なので、寄せ集めでない、もう少し丁寧な感じのサントラを作ってあげたいなというのがありました。全然違う曲なのに統一感があるものにするには、同じフレーズをずっと使っていくのが効果あるかなと思って。

──映画のサントラであると同時に、コンセプトアルバムのようなイメージですね。

菅野 そうですね。
後編に続く/取材・文=有田シュン[株式会社n3o]/撮影=毛利智晴)

※註1
『カウボーイビバップ』
1998年に発表されたテレビアニメーション。ハードボイルドタッチな作劇のみならず、70年代のテレビドラマやアニメ、アメリカン・ニュー・シネマを下敷きにした映像、ジャズ、ブルース、ロックを基調とした音楽が、日本のみならず世界各国で高い評価を受けた。2000年日本SF大会で星雲賞メディア部門を受賞。


●『シュアリー・サムデイ』

中止になった文化祭復活のために男子5人で教室を占拠したら、ハッタリのはずの爆弾が誤爆してしまい、そこから彼らの人生はどんどん転げ落ちていく。しまいには、「3億円と女を見つけてこないと沈める」なんて脅しまで受け......起死回生のチャンスを探して5人は奔走する。超売れっ子俳優・小栗旬の念願が叶った初監督作。
監督/小栗旬 プロデューサー/山本又一朗 出演/小出恵介、勝地涼、鈴木亮平ほか 配給/松竹 7月17日より全国順次公開
<http://www.surely-someday.jp/ >
『シュアリー・サムデイ』(C)2010「シュアリー・サムデイ」製作委員会

●かんの・ようこ
宮城県生まれ。幼少から音楽に親しみ、大学在学中にバンド「てつ100%」のメンバーとしてデビュー。解散後、作編曲家としてゲーム、映画、ドラマ、アニメなどジャンルレスな活動を続け、特にCM音楽では500本以上の楽曲を手がけている。いま、日本でもっとも重要な音楽家のひとりである。


SURELY SOMEDAY


7月7日発売。


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