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カメラマン名鹿祥史の私的水着女子発掘【case.01】

赤裸裸少女物語 繭麗の告白

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 身長156センチの小柄な体系に黒髪ときょとんとした眼差しが印象的な繭麗(まゆら)さん。被写体としてのキャリアは意外と長く、今はグラビアからヌードまで幅広くこなす。見た目のふんわりとした少女性とは裏腹に、心の中にいつも、芯の通った被写体信念を持っている。それが撮影の際、ビックリするぐらい強いプロ意識として現れ、カメラマンをびっくりさせることがある。今回はそんな不思議少女、繭麗さんとグラビアセッション。撮影の後にお話を伺ってきた。


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――被写体など表現活動をし始めたのは何歳ぐらいからですか?

繭麗 たぶん、20歳くらいです。初めて自分で作った服で、「KERA」(ファッション誌/インデックス・コミュニケーションズ)のスナップに載ったんです。当時は金髪でした。バンドスタッフなんかもやってましたが、その後、21歳くらいの時、たまたま付き合った人がカメラマンで、その人に普段から写真を撮られるようになって、気付いたら撮られることにも慣れていました。彼の家には撮影用の照明機器がすべてそろっていて、作品撮りはもちろん、日常から出かける時までずっと撮られているという感じでした。内容もスナップからちょっとエッチなものまで(笑)。40代の人で、たくさん撮られたんですけど、写真はなぜか1枚ももらえませんでした。その人の家の屋根裏には暗室があって、そこには歴代の彼女と思われる女性のフィルムがたくさんあったのを憶えています。

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――繭麗(まゆら)って不思議なモデル名ですが、これはどこから来たんですか?

繭麗 三原ミツカズさんの『ハッピー・ファミリー』(祥伝社)っていう漫画が大好きで、その主人公の名前を参考にしました。三原ミツカズさんの漫画は全部持ってます。『DOLL』(同)とか『集積回路のヒマワリ』(同)とか。

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――すごくアイドル性が強いモデルさんだと思ったのですが、好きなアイドルや参考にしている方はいるんですか?

繭麗 ゆうこりんは昔から好きでしたよ。あと深キョン。

――小倉優子さんはそうじゃないかと思って、今回の撮影では彼女のグラビアにもあった、ホースとアイドルというのをモチーフに取り入れてみました。小さい頃からアイドルに憧れはありましたか?

繭麗 小さい頃はケーキ屋さんになりたかったんです。その頃は家が厳しくて、なかなかテレビを見せてもらえなくて、アイドルの出るドラマなんかを見る機会が限られていたんです。夜は戸の隙間からこっそりテレビを見るという感じでした。見てると親から「もう寝なさい」って言われるという(笑)。

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――繭麗さんの作品はたくさん拝見しましたが、今まで何人くらいのカメラマンに撮られましたか?

繭麗 300人以上500人未満かな(笑)。わたしのお父さんも写真を撮るのが好きだったので、撮られることは慣れているんです。

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――こんな面白いカメラマンがいた、というのはありましたか?

繭麗 「KERA」のスナップをやる前の十代の頃、ロリータファッションで出歩くことが多かったんです。その頃、20代くらいの人に、「お菓子をあげるから」と誘われてついていったら、神社に連れて行かれて写真を撮られたんです。そしたらその人が着衣で撮ってるのに、「ブラのホックを外すとかわいく写るよ」とか言ってきて、何もわからない頃なんで、言われるままにしていたら、さらに「パンツを脱いだらラインがキレイに写るよ」と言われて下まで脱がされて、最終的にそういう行為をしようとしてきたんです。「そこの木に手をついて」と言われて。初体験未遂でした。その時は何をしているかわからない状態だったんですけど、家に帰ったら涙が出てきて、お母さんに「赤ちゃんができたかも!」って。それ以後、お母さんにかわいい服を着て出歩くのを禁止されました。でも、不思議なのはそれがトラウマにはならなかったことです。自分の中でうまく消化してしまって、その後も撮られることは平気でした。

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――初恋はどんな感じだったんですか?

繭麗 いくつだったかな。小さい頃、女の子って普通は女の子同士で遊ぶじゃないですか。わたし、いつも1人で絵を描いて遊んでいたんですよ。でも、家族付き合いで仲良かった男の子2人とわたしの3人で遊ぶこともあって、その片方の男の子のことが好きになって、バレンタインにチョコをあげたことを憶えています。

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――お母さんとすごく仲がいいみたいですけど。

繭麗 仲はいいですよ。でもわたしが学生の頃、思春期だった頃は、お母さんをいつか殺してやろうと思っていました。食事の時とか、わたしが「いただきます」って言ってもいつも返事してくれないとか、思春期だったからでしょうね。最近、お母さんにそのことを言ったら、お母さんも「それは思春期だよ」って(笑)。そういうふうに思っていても、実際仲は良かったですけどね。

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――昔はゴシック系の服が好きだったとか。

繭麗 今はロリータ系が多いですけど、実家のクローゼットの中は真っ黒ですよ。100着くらいあるんじゃないですかね。結構お金がかかるんですよ。そもそもゴシックは安いものはあまりなくて、コートとか4、5万したりします。でも、最近は普通の服をセーラー服っぽい仕立てにして着るのが好きです。セーラーものとチェックものが好きです。

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――好きな男性のタイプは?

繭麗 特にないんです。年齢も関係ないです。19歳の時、初めて付き合った人は42歳の人でした。その後も30代後半の人が多かったです。若い人と一緒にいた時もあったけど、その時に気付いたのは「あ、話し合わない」って。おじさんのほうが話し合うんだって。あと、普通の人より服作っている人とか、何か創作活動をしている友達が多いです。そういう人と合うんだな、そういう人が好きなんだなって自分でも思ってます。

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(撮影・文 名鹿祥史/山口敏太郎事務所)
ヘアメイク 三森和之
撮影協力 株式会社ゴールドシップカンパニー http://www.goldship.info/
ヘア専門サロン「アトリエ」 http://goldship.jp/atelier/

●まゆら
10月12日生まれ。北海道出身。被写体・モデル。ロリータテイストが魅力で、グラビア的なものからヌードまで幅広くこなす。ステージパフォーマンスにも力を入れていて、ライブ活動も定期的に行っている。4月18日には現在組んでいるユニット「発禁桃尻娘」として、四谷アウトブレイクでライブを行う予定。

公式ブログ 「いちごめるへん」
http://marchen-merry.jugem.jp/
公式ホームページ
http://ichigomarchen.jimdo.com/

ハッピー・ファミリー

まゆら。

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最終更新:2013/09/09 14:33
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