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サポも呆れる“広告塔”キング・カズのフットサル代表選出は「完全に客寄せパンダ」

kazufoot.jpg『ラストダンスは終わらない』(新潮社)

 「FIFAフットサルワールドカップ タイ2012」に出場する日本代表の試合を、フジテレビが独占放送することが明らかになった。同大会は11月にタイで開催されるが、日本代表候補にあの「キング・カズ」こと三浦知良(横浜FC)が選出されていることでも話題を呼んでいる。


「U-20女子ワールドカップの独占放送だけでなく、今度はフットサルW杯ですか。ヤングなでしこは見事“先物買い”が当たりましたが、フットサルW杯はどうなんでしょうか」(サッカーライター)

 当初、視聴率的にはさほど期待されていなかったU-20女子W杯だったが、なでしこジャパンのロンドン五輪の銀メダル獲得という追い風や田中陽子、仲田歩夢、猶本光といった美形のヤングなでしこらの存在も相まって、予想外の高視聴率を記録。何よりもヤングなでしこが快進撃を続け、3位入賞を果たしたことが大きかった。特に韓国との準々決勝戦では、平均視聴率17.6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録し、瞬間最高視聴率は25.0%だった。

 フジにとっては、カズの代表選出およびフットサルW杯出場を当て込んで「夢よ、もう一度」というわけだが、そうそううまくいくものだろうか。サッカー選手としては98年のフランスW杯直前に代表落ちしてW杯出場の夢破れたカズが、フットサル代表としてW杯の大舞台に立つと、各メディアとも美談仕立てで報じている。確かに“カズ効果”で、これまであまり日の当たらなかったフットサルに注目が集まるようにはなったのだが……。

「現状では16人の代表候補に選ばれたというだけ。最終的には14人に絞られるわけですが、当然ながら現時点ではカズは落選候補です。そもそもサッカー選手なんですから、フットサルの選手より劣っているのは当たり前。これから練習や合宿を通してアピールしていかなければならないのですが、フットサルはサインプレーやディフェンスのパターンが数多くある。カズはサッカーとの“二足のわらじ”なわけですから、他の選手よりも練習時間が少ないのに、マスターしなければならないことが誰よりも多い、という不利な状況です。もちろん最初からわかっていたことだし、想定内ではあるのですが、今回の代表選出は日本サッカー協会のゴリ押しと言われても仕方がない。今のところは“広告塔”にすぎませんね」(同)

 カズのフットサル代表選出には、「完全に客寄せパンダ。真剣にフットサルをプレーしている選手に失礼」という批判も、Jリーグの選手の間から上がっている。また、カズが所属する横浜FCのサポーターからもブーイングが相次いでいるという。もちろんカズには大会登録メンバー入りを期待したいところだが、現状では厳しいのが実情。フジとしては、ヤングなでしこに続く、“二匹目のドジョウ”とはいかないのかもしれない。

最終更新:2012/10/10 17:04
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